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2014-08-02 16:21

ドロシーは故郷に帰る

「オズの魔法使い」には、面白い解釈があって、例えば「黄色い煉瓦の道」は金本位制を意味しており、この道をまっすぐに行くと、オズ王国の中心のエメラルドの都に付くのだが、その王宮にいて、全世界を支配しているオズの魔法使いは、何の魔法の力を持たない普通の人で、とんでも無いペテン師であった。

我こそはオズ、偉大にして恐ろしき存在である」とその小男は震える声でいいました。
「でも斧で打たないで、おねがいだから、そしたら望みはなんでもきくから」
われらが友人たちは、驚いたやらがっかりしたやらでその男を眺めます。
「いやいや、みなさんまちがっておる」と小男は弱弱しく言いました。
「それはわしがでっちあげたんじゃよ」
「でっちあげた!」とドロシーは叫びました。
「あなた、大魔法使いじゃないんですか?」
「静かに、お嬢ちゃん。そんなに大声を出したら人に聞かれちまう。そしたらわしは破滅だ。わしは大魔法使いだってことになってるんだから」
「じゃあちがうの?」とドロシー。
「ぜんぜんちがうとも、おじょうちゃん。わしはふつうの人間じゃよ」
「ふつうどころじゃないよ」とかかし。「あんたはペテン師だ」
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結局、ドロシーが故郷に帰れたのは、最初から持っていた「銀の靴」の力である。
「貴方が最初から、銀の靴の力を知っていれば、着いた翌日でもカンザスに帰れたわ」
これは、最初から持っている自分の力を信じなさい・・と言うことである。
権威有る大きな力は、実はペテンであり、これで救われることは無い。

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「おうちのエムおばさんのところにつれて帰って!」
すぐに彼女は宙を舞い、それがあまりに速すぎて、見えるのも感じられるのも耳をかすめる風の音だけでした。
銀のくつはたった三歩進んだだけで、そしてあまりに急に止まったので、草の上で何回か転げるまで自分がどこにいるのか気がつきませんでした。
でもゆっくりと、ドロシーは起きあがってあたりを見回しました。
「まあどうしましょう!」と叫びました。
というのもドロシーはひろいカンザスの平原にすわっていて、目の前には古い家を竜巻にもっていかれた後で建てた新しい農家があったからです。
ヘンリーおじさんは納屋でウシの乳しぼりをしていて、トトはドロシーの腕からとびだして、すさまじく吠えながら納屋のほうに走っていきます。
立ち上がってみると、足はストッキングだけのはだしでした。
銀のくつは空中飛行の途中でぬげてしまい、砂漠の中へ永遠に失われてしまったのです。
エムおばさんはちょうど、キャベツに水をやりに家から出てきたところでしたが、顔をあげると自分に向かって走ってくるドロシーが目に入りました。
「愛しい子!」と叫んで、おばさんは少女を抱きしめて顔中にキスをしました。
「いったいぜんたいどこからきたんだね?」
ドロシーは重々しく申しました。
「オズの国からよ。そしてトトもいるわ。そして、ああエムおばさん! おうちに帰れてほんとうによかった!」


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