2017-04-13 06:03

町会長会議

新年度初の地区の町会長会議に出席した。
町会とは地方自治法でいう、地縁団体の中心であり、地方自治の原単位である。
地区にある地縁自治体の長が集まり、地域の行政担当者と会議を開く。
ここで出て来た議題を、それぞれの自治体に持ち帰り、寄合で話し合い、結論を出す。
その結論を、次の町会長会議で発表し、それにより行政の方向が決まる。
これが大宝律令から続く日本の伝統的な民主主義である。

戦前の寄合の様子は、前に紹介した、以下の通り。

村で取り決めを行なう場合には、みんなの納得のいくまで何日でも話し合う。
はじめに一同があつまって区長からの話を聞くと、
それぞれの地域組でいろいろに話し合って区長のところへその結論を持っていく。
もし折り合いがつかねば自分のグループへ戻ってはなしあう。
用事のあるものは家へ帰ることもある。
ただ区長・総代はきき役・まとめ役としてそこにいなければならない。
とにかくこうして二日も協議がつづけられている。
----------------------------------------------------
宮本常一著 「忘れられた日本人」より

ここで言う区長とは町会長である。
それぞれの地域組みというのは都会では「班」であり、村であれば集落である。

これは戦後の民主主義とは明らかに違う。
しかし、まだ僅かではあるが生き残っている。
これを何とか目に見えるようにしていきたいと思う。
まずは今年度は「寄合」の基本となる3役会議を復活させ、情報を発信していくつもりだ。



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コメント

 祖父母の代に東京に出てきて私や主人のように3代目になると、田舎との縁は殆どなくなって親戚も少なくなってしまいました。だからこそ、地縁を大切に出来たらと思います。

 寄合というと、江戸時代を描いた小説で出ていたのを覚えています。それを町内会で活かす試みをなさるのは、とても良いことだと思います。これからの記事を楽しみにしております。
  1. 2017-04-13 09:39
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

消滅

少子高齢化の名を借りて、町内会が滅びる側面があります。会長さんが齢で動けん、ここらで会を解散するか、と声が上がり、役員を引き受ける声の無いまま消滅します。
40年近くも班長を続けてくれた小母さんも亡くなった。東京の実家の辺りがそうです。どこのどなたが亡くなったとの回覧板も回りません。地方創生は町内会の復活から始めなければ。
  1. 2017-04-14 09:42
  2. URL
  3. 相模 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

>  祖父母の代に東京に出てきて私や主人のように3代目になると、田舎との縁は殆どなくなって親戚も少なくなってしまいました。だからこそ、地縁を大切に出来たらと思います。
>
>  寄合というと、江戸時代を描いた小説で出ていたのを覚えています。それを町内会で活かす試みをなさるのは、とても良いことだと思います。これからの記事を楽しみにしております。

直接民主制に近いと思います。
日本の人口が近世から現在に至り増えたので、成り立ちにくくなっています。
自治体の長を当番で決めるようになると終わります。自然に選ばれるようにならないと。
希望者がやるようになると、何故か必ず事故が起きます。
希望しても、できるものではありません。

  1. 2017-04-15 07:37
  2. URL
  3. 友遊 #-
  4. 編集

Re: 消滅

> 少子高齢化の名を借りて、町内会が滅びる側面があります。会長さんが齢で動けん、ここらで会を解散するか、と声が上がり、役員を引き受ける声の無いまま消滅します。
> 40年近くも班長を続けてくれた小母さんも亡くなった。東京の実家の辺りがそうです。どこのどなたが亡くなったとの回覧板も回りません。地方創生は町内会の復活から始めなければ。

昨日、地元の小学校で児童引き取り訓練があり、その後に町会単位のミーティングがりました。
我が町会からの説明者は20代後半の若い女性で、声も大きく明瞭、短時間でポイントが纏まった話ができるので、
会合の時間も短くて済み他の町会から羨望の眼差しが。

諦めないでやることです。
  1. 2017-04-16 07:35
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  3. 友遊 #-
  4. 編集

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