2016-09-22 13:13

市場の変化

門前仲町のボロアパートに、築地市場勤務の友人がいて「飲みに行くぞ」と連絡し「適当に美味しいところを見繕って持参して帰宅するよう」厳命すると、さすがに目利きの弟子なんで、旨いのなんのって・・・という世界を楽しめた。
その後、アパートに泊まり、朝早くから築地場内を案内されたのは1980年初頭であろうか?
その頃は大手の流通業者のトラックなども押し寄せており、築地は場内・場外ともに大混雑であった。
地方の漁港を出発した船。魚を獲ると築地の水揚げして、競りで価格が決まり、
その後、流通業者により地方に返送されるというようなシステムが生きていた時代である。

その後、流通は大きく変わった。
築地市場の扱う水産物の数量
2002年 637,498,532
2015年 436,273,849

2015/2002は68%と3割減少している。
それ以前と比べればもっと減少していると思われる。
これは、良い子が「肉ばかり食べて、お魚を食べなくなった」からだけではない。
若者が「俺達は両藩だ。箸より重いものは持ちたくない、大学に行くだ」と水産業を継ぐ者が無く、
漁場があっても漁師が不在という状態。
その結果、輸入魚及び、ご禁制の「海上物々交換」の噂もチラホラ。
そして、大手通通業者は市場で値段が決まる前に、直接、生産者から購入・長期契約。
・・・すなわち産地直送に切り替え。

その結果、
築地市場の扱う冷凍魚の数量
2002年 184,029,229
2015年  91,669,331

なんと半分になっている。

築地市場の扱う加工品の数量
2002年 229,151,827
2015年 144,042,825

2015/2002は63%と37%の減少。

冷凍魚や加工品は市場を通過しないで流通するが、
鮮魚と活魚などは、数量はそれほど減らず、単価は上がっている。
実物を目で見て判断して、良い商品を競るという「目利き」の世界のみが残される傾向にある。
それは一流料亭、高級日本料理、寿司屋を相手とする狭い世界である。
そして、今、食肉の価格が下がっているため、
今後は家庭料理及び外食産業での魚離れはさらに加速すると思われる。

築地市場の扱う鮮魚の数量
2002年 155,959,911
2015年 151,307,900

2015/2002は97%と3%の減少。売上金額は4%増、単価は7%増である。

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