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2016-05-02 10:46

小売の分際

5年ぐらい前にやってしまった失敗について、ようやく整理が付いた。
中小の小売が、よくやってしまう失敗である。
それぞれの商品の工場出荷原価は、かなり安いのだが、それを知っている小売は自分で作りたいと思ってしまう。
さしあたり、どういう商品を、どのような品質で、販売価格をこれぐらいすれば、お客に喜んで戴けることは分かっている。
だから、既存の問屋から流れてくる商品に不満がある。
これでは売れないと分かっている。
だから、この思いが募り一度はやってしまうのだが、多くの場合は失敗する。

2011年頃、民主党と白川法王がとんでもなく円高にしたので、
中国の工場に依頼して製造し、コンテナで運び、自社倉庫に収めて、販売することにした。
中国はローテクの部分は、しっかり製造するので、ハイテクな部品は日本から運び、組みつける。
その結果、剛性は高く、かつ高性能という商品が出来て、これを低価格に設定したら、極めて好評であった。
メデタシ、メダタシ。

・・・・・とはならなかったのね。
確かに地域市場では好評であったが、在庫が掃けない。
売れども売れどもなくならない。
2年程度でなくなるかと思ったら・・・まだ、なくならない。
なくならないのに再発注する羽目に・・・。
商品にはラインナップがあるのです。
サイズの違いとかカラーの違い。
売れるサイズと売れるカラーがある。
経験上、そういうのは分かっているので、売れるサイズ&色を多く作り、売れないのは少なく作る。
それは、やったのだが、市場はキマグレで予測どおりには行かない。
それで、在庫が足りなくなると再発注しないとならない。
自社で製造なので問屋に電話を掛けて「もって来い」というわけには行かぬ。

工場に少量の追加発注だと高くなる。
場合によっては受けない。
ですから、再び大量発注しするしかない。
この時、一度、やってしまっては、もはや抜け出すことは不可能だと悟った。
それで、ずるずる続いたのだ。
デッドストックと倉庫料を考えると、製品コストはいくら安くても、実は高いものに付いてしまう。
小売というのは市場が限定されている。
他の市場に販売することは出来ない。
従業員はギリギリに絞っている上に、求人しても来ないし、雇っても3日で「できません」と辞める今時の情勢では、とても隣の市場に売ることは出来ない。
そこで、都内の他の市場に居る仲間に声を掛けて売ってもらおうとしたら、
「在庫はやーよ。置くところないんだから。地価は高いし」
そこで送料の問題が出て来た。
「いつも来る問屋は送料なんて取らないよ。ただで持ってくるなら売りますよ」
宅配料金を当社持ちで、相手の欲しい時にジャストインタイムで届けるなんてできないので、諦める。
この時、問屋さん、あんたはエライとようやく気が付きました。

さて、以上の経験からわかるのは、流通面での改革を進めれば、物価はまだ下がるということである。
より広い市場の複数のプレイヤーとのネットワークが組めれば当社の問題も解決したはずである。
それから扱う商品の単価、地理的条件、地価、人件費により事情は全く異なる。
生鮮食料品などは生鮮であることが命である海外からの参入は難しい。
現状では国産の2級品は市場にも一部しか出回ってない(わけあり品として通販の商材)ので、
安くしようとすれば色々可能である。
さらに、賞味期限切れの廃棄問題がある。
マスコミが騒ぐので賞味期限が厳格となり、営業中もどんどん廃棄しているのが現状なのであるから、
農産物の輸出・輸入とか騒いでいる人達は何を考えているのやら。

こうしてデフレはまだまだ続く。
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