2016-04-10 15:11

隣町の寿司屋の親子との対話

祖母は客人が来ると駅前の寿司屋より、寿司を取っていた。
松竹梅、特、特上の選択であるが、普通は竹にするか、特と助六を組み合わせて単価を下げたりしていた。
祖父、祖母、から親子3代の付き合いであった寿司屋であるが、
息子が継がないで、大学に入学したので、数年前に店主夫婦は諦めて閉店した。
駅前の寿司屋がなくなったので、仕方が無いので電車に乗って、隣の駅の駅前にある寿司屋に行っている。

ここは息子が大学など行かずに、親父の隣で寿司を握っている。
入るやいなや「らっしゃい」と、江戸前の寿司屋の雰囲気そのままで、えらく元気が良い息子である。
「できるだけ早く現場に出ることが重要だと思ったので、専門学校にも行かなかったですね。現場ほど勉強になる場所はありませんから」と息子。

「最近は、肉屋、八百屋だけでなく、植木屋、大工、鳶職、左官屋、すべて人手不足ですね」
「殆どが老人だけでやっていて、老人が力尽きると閉店です」
「商店街の肉屋も閉店した。あそこは良い肉を売っていると評判だったし、2階にトンカツ屋まであった」
「地域でも有名な店でした。残念です」
「店の跡には全国チエーン店が入った」
「さあ、どうなるか?」
「一時、私らの業界も回転寿司がブームになって、大変でしたが、商店街に進出した回転寿司は全て撤退しました。こういう古くからの商店街では無理なんですよ。郊外の新しい町なら良いでしょうけど」
「確かに、どこも閉店しましたな」
「回転寿司が出て来たので、当店でもネタに価格を表示するようにしました。時価をやめて、本日はうにが300円とかね」

申し訳ないが、回転寿司ではやはりネタが限定される。
こういう店では、お客が食いたいものを予約をとってから仕入れるので、旬のものが楽しめる。
味も昔ながらの江戸前であり、お父さんの天麩羅、お母さんの潮汁や煮物が絶品なので、とても離れられないのである。

今度は娘達が「連れて行け」と五月蝿いが、「らっしゃい」の元気に触れるのも良いだろうと思い、
「しんこ」の季節には行くつもりだ。



スポンサーサイト
  1. 瘋癲老人日記
  2. TB(0)
  3. CM(2)

コメント

昔から思うのですがこの手の商店街の衰退というのは、少子化と関係があるような気がしてなりません。子供は親の苦労を見て育ちますからこんな仕事嫌だと思うことが多いものです。これが二人以上居ると京大で性格が変わることが多いですから結構親の仕事継いだりするのです。

娘が二人くらいいれば婿さんもらって跡を継がせるというのは多いんじゃないでしょうか。今だって職人やりたいという健全な人は少なく無いと思います。ただ徒手空拳じゃ出来ないんですよね。

そこへ堀江某みたいな馬鹿を言う奴が出てくるんだから世話はありません。
今の少子化はある程度以上不況の産物でしょう。この辺りは何もいえません。
  1. 2016-04-13 09:02
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 昔から思うのですがこの手の商店街の衰退というのは、少子化と関係があるような気がしてなりません。子供は親の苦労を見て育ちますからこんな仕事嫌だと思うことが多いものです。これが二人以上居ると京大で性格が変わることが多いですから結構親の仕事継いだりするのです。
>
> 娘が二人くらいいれば婿さんもらって跡を継がせるというのは多いんじゃないでしょうか。今だって職人やりたいという健全な人は少なく無いと思います。ただ徒手空拳じゃ出来ないんですよね。
>
> そこへ堀江某みたいな馬鹿を言う奴が出てくるんだから世話はありません。
> 今の少子化はある程度以上不況の産物でしょう。この辺りは何もいえません。

最近、ようやく高い金を出して文科系の大学を出ても役にも立たないことが分かってきて、
職人の分野への若者の進出が増えてきました。
以前は落ちこぼれで已む無くが多かったのですが、最近は目的をもって参入が多く真面目で一生懸命で勉強熱心です。

商店街の問題は跡継ぎが居ないなら「丁稚奉公」再開プロジェクトを作り、見習いを大々的に募集すべきす。
見習いから他店修行、お店に戻って板場を任され、やがて暖簾分けという伝統を取り戻したいです。

  1. 2016-04-13 10:02
  2. URL
  3. 友遊 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する