2016-02-18 13:13

怪しいLED照明業者の居る風景

都内の事務所や工場に、昨年の秋頃から。怪しいLED照明業者が出没している。
そして、彼らは朝日新聞も記事を拡大コピーしたものを資料として持ってくる。
不思議なことに、どの業者も朝日新聞なのである。
これしか記事がない・・・ということか?

記事はこれです。
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蛍光灯、実質製造禁止へ 20年度めど、LEDに置換
2015年11月26日

政府は、エネルギーを多く消費する白熱灯と蛍光灯について、国内での製造と国外からの輸入を、2020年度をめどに実質的に禁止する方針を固めた。省エネ性能が高い発光ダイオード(LED)への置き換えを促す狙いだ。
安倍晋三首相が26日に財界幹部を集めて官邸で開く「官民対話」で、省エネ対策の一環として表明する。今月末にパリで始まる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)に向けて、日本の温室効果ガス削減への取り組みを具体化する狙いもあるとみられる。
政府はLEDと蛍光灯それぞれについて、品目ごとに省エネ性能が最も優れた製品の基準を満たさないと製造や輸入をできなくする「トップランナー制度」で規制してきた。来夏をめどにつくる省エネ行動計画に、照明についての品目を一つにまとめることを盛り込む。LED並みの省エネを達成するのが困難な白熱灯と蛍光灯は、事実上、製造や輸入ができなくなる見通しだ。来年度にも省エネ法の政令を改める方針。
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例によって、何かが決まったという記事ではなく「方針を固めた」というあいまいな表現であり、公式に発表されたものをベースにしたものではない。
官庁の廊下に落ちていた紙に、鉛筆で書いてあったのを拾ってきて記事にした。
あるいは会議室の扉に耳を当てていたら、そう言っているように聞こえたというような話である。

2020年といえば水銀条約の発効日であるとプロならわかる。
その内容は以下の通り。
1.一般照明用の高圧水銀ランプの製造・輸出・輸入を2021年以降禁止
2.メタルハライドランプ・高圧ナトリウムランプは規制対象外
3.紫外線ランプなど一般照明用以外の特殊用途用ランプは規制対象外
4.蛍光ランプは、水銀封入量を規制(5~10mg)

「白熱灯と蛍光灯について、国内での製造と国外からの輸入を禁ずる」などとなってません。

この条約が決まったのは2013年の秋。
熊本でやった国連環境計画の会議。、
これがわが国で批准されたのは今年の2月の始めですがな。
水銀ランプについては代替品の研究が進んでます。

さてLED照明ですけどLEDが入手できれば誰でも組立て可能ですので、内部を分解して見るとメーカーにより違いが異なり驚きます。周辺諸国からの輸入品は、はたして、本当に長寿命なのかと疑問に思うぐらい部品点数が少ないです。
ですので「2020年に禁止される前に、蛍光灯をLEDに換えましょう」と朝日新聞記事持参で提案されたら、その品質を確認したら良いでしょう。
蛍光灯はしっかりとした品質基準がありますが、これは日本の古き良き時代に開発されたものだから。
LED照明は・・・規制緩和で経済成長・・既得権益を許さない・・・という時代ですから規格制定は無理でしょう。
粗悪品を購入、騙された人は自己責任です(竹中平蔵)。
ただ今年中に何らかの規制はあるようです。

新自由主義者が「既得権益者」と罵倒する業界団体は以下のような声明を昨年末に出してますね。
どちらを信じますか?
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蛍光灯製造に関するマスコミ報道に対するご説明

2020 年に白熱灯(白熱電球)、蛍光灯(蛍光ランプ)製造が禁止されることはありません。
最近、新聞、テレビ等で白熱電球や蛍光ランプが2020 年をめどに実質製造禁止となるという報道がなされ、各方面からのお問い合わせが殺到しておりますので、当工業会が経済産業省に確認した内容をご説明致します。
エネルギー消費効率の高い製品の普及促進をめざし、製造事業者等に機器等のエネルギー消費効率の向上努力を求めているトップランナー制度に関して、照明製品を一本化した新たなトップランナー制度の導入検討がこれから開始されますが、これは2020 年に白熱灯(白熱電球)、蛍光灯(蛍光ランプ)の製造を禁止するものではないとのご回答をいただきました。
トップランナー制度につきましては、まだ政府と製造事業者間の議論も始まっておらず、現時点で具体的な内容は一切決まっておりません。今後政府関係省庁とも連携、協議し、お客様にご迷惑のかからないように推進して参りますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。 
 2015 年12 月2 日 一般社団法人日本照明工業会
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コメント

LED照明の現在

小生設備関係の仕事をしていますが去年勤務先が、先物買いをしてオフィス照明を40wの直管型からLEDに切り替えました。相当な予算がかかったと思うのですが、敢えて強行したものです。
現場の意見ははもう少し様子を見たほうが、というものでしたが、工事不要ということと実績の欲しいメーカーが相当なアフターケアを保証したようで結構な見切り発車だったようです。

まもなく8ヶ月が過ぎますが、まあやはり新製品だったな、というのが正直な感想です。
予想されたことですが初期不良は蛍光灯と同じくらい出ます。意外だったのは器具との相性の問題があり、後から送ってきたアタッチメントをつけると解消、という例が相当あったことでした。そしてこれが最大の問題ですが、LED蛍光灯は普通の直管形と違い180度しか光面がありません。器具の取り付け位置によっては光らない部分が下になってしまいます。これでは照明の用をなしません。これが最大の問題でした。そのため、吹き抜けのフロア照明が暗くなるという事態になりました。吹き抜けのような高いところの工事は敢えて手抜きとは言いませんが、取付角度を一定にするなどという配慮はしていないのが通常なので困った事態となりました。

これは、角度変更可能の新製品が出来てきましたので、一部にそれを嵌めて現在様子見ですがこの状況は良いようです。

ここまではこの程度の問題で済んでますし、実際の電気代は確かに軽減しました。後は初期投資に見合う寿命があるか否かです。これはやってみないと何ともいえません。まあメーカーは相当自信があるようですが…

そして今後最大の問題が起こる可能性があります。蛍光灯の安定器です。照明設備の問題で設備関係者が一番頭を悩ますのは実は安定器の問題です。今回のものはこの安定器工事不要ということで舵を切ったのですが、実は安定器が劣化し不良となるとおそらく点灯しなくなるはずです。この辺りを考えると工事不要の謳い文句でも工事をやるという選択があったかもしれませんが、不良品が出た場合工事不要ならば、従来の蛍光灯を混用できるので影響が最低限ということで工事不要としたものです。(後当然工事期間が短くて住むという問題もあありました。)

器具自体はAC直結も可能ということでしたが、その場合は工事が必要となります。では、その場合の手当はどうするのか、この辺は不透明な所です。おそらく何箇所か結線を切って対応すると言うはずですが数千本以上の蛍光灯工事をどうするのかは不透明なままです。まあ、通常の場合、設備が個々に対応していくのですがこれが一度に来る可能性があります。
そうなると工事は免れないでしょう。まあ、これは従来の安定器にも言えることでしたが…

皆んな言いませんがこれが後2,3年後に問題となるはずです。
これは気に留めて置いたほうが良いと思います。安定器の性能がやたらに向上したので昔と違いビルのリニューアル工事をするまで一部の不良品以外交換しないで済んでしまったという例が多いようですが…こういうことを考えるとある程度以上の改修工事がなければ、一部の導入に済ますほうが賢明でしょう。

以上を総合すると今後2、3年経過し製品が安定した後にビルのリニューアル工事に伴い安定器取り外しをやるということならば、その時に導入というのが利口だと思います。

家庭に関しては、10w20wの直管程度しか対象はないはずですからこの手の話は問題になりませんが将来的には器具ごと交換という手が賢明でしょう。まだ焦る話ではありません。
じっくり対応されるのが賢明だと思います。
  1. 2016-02-21 10:16
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

Re: LED照明の現在

> 小生設備関係の仕事をしていますが去年勤務先が、先物買いをしてオフィス照明を40wの直管型からLEDに切り替えました。相当な予算がかかったと思うのですが、敢えて強行したものです。
> 現場の意見ははもう少し様子を見たほうが、というものでしたが、工事不要ということと実績の欲しいメーカーが相当なアフターケアを保証したようで結構な見切り発車だったようです。

実績の少ないメーカーは朝日新聞を持って勧誘に来たのかもしれません。
工事不要というのが、よくあるパターンです。
東京都も地区により、多くの実績の少ないメーカーが入り込んでいて、数社からアイミツを取ってる状況です。


> まもなく8ヶ月が過ぎますが、まあやはり新製品だったな、というのが正直な感想です。
> 予想されたことですが初期不良は蛍光灯と同じくらい出ます。意外だったのは器具との相性の問題があり、後から送ってきたアタッチメントをつけると解消、という例が相当あったことでした。そしてこれが最大の問題ですが、LED蛍光灯は普通の直管形と違い180度しか光面がありません。器具の取り付け位置によっては光らない部分が下になってしまいます。これでは照明の用をなしません。これが最大の問題でした。そのため、吹き抜けのフロア照明が暗くなるという事態になりました。吹き抜けのような高いところの工事は敢えて手抜きとは言いませんが、取付角度を一定にするなどという配慮はしていないのが通常なので困った事態となりました。

> これは、角度変更可能の新製品が出来てきましたので、一部にそれを嵌めて現在様子見ですがこの状況は良いようです。
>
> ここまではこの程度の問題で済んでますし、実際の電気代は確かに軽減しました。後は初期投資に見合う寿命があるか否かです。これはやってみないと何ともいえません。まあメーカーは相当自信があるようですが…
>
> そして今後最大の問題が起こる可能性があります。蛍光灯の安定器です。照明設備の問題で設備関係者が一番頭を悩ますのは実は安定器の問題です。今回のものはこの安定器工事不要ということで舵を切ったのですが、実は安定器が劣化し不良となるとおそらく点灯しなくなるはずです。この辺りを考えると工事不要の謳い文句でも工事をやるという選択があったかもしれませんが、不良品が出た場合工事不要ならば、従来の蛍光灯を混用できるので影響が最低限ということで工事不要としたものです。(後当然工事期間が短くて住むという問題もあありました。)

私の関係している会社で取り扱いを開始する業者は当然のことながら安定器工事をやります。
先日、説明を聞いたのですが、安定機工事をやらないで、長寿命を訴求するなんて考えられないと言ってました。
工事をやりますので、工賃が掛かります。
当然、その分は高くなるので・・・アイミツでは負けるでしょうね。

>
> 器具自体はAC直結も可能ということでしたが、その場合は工事が必要となります。では、その場合の手当はどうするのか、この辺は不透明な所です。おそらく何箇所か結線を切って対応すると言うはずですが数千本以上の蛍光灯工事をどうするのかは不透明なままです。まあ、通常の場合、設備が個々に対応していくのですがこれが一度に来る可能性があります。
> そうなると工事は免れないでしょう。まあ、これは従来の安定器にも言えることでしたが…
>
> 皆んな言いませんがこれが後2,3年後に問題となるはずです。
> これは気に留めて置いたほうが良いと思います。安定器の性能がやたらに向上したので昔と違いビルのリニューアル工事をするまで一部の不良品以外交換しないで済んでしまったという例が多いようですが…こういうことを考えるとある程度以上の改修工事がなければ、一部の導入に済ますほうが賢明でしょう。
>
> 以上を総合すると今後2、3年経過し製品が安定した後にビルのリニューアル工事に伴い安定器取り外しをやるということならば、その時に導入というのが利口だと思います。
>
> 家庭に関しては、10w20wの直管程度しか対象はないはずですからこの手の話は問題になりませんが将来的には器具ごと交換という手が賢明でしょう。まだ焦る話ではありません。
> じっくり対応されるのが賢明だと思います。

関係業者に様々なLED照明の分解写真を見せてもらいましたが、製品により全く違っていて驚きました。
さしあたり光れば良いというレベルの製品から、やはり10年近く安定して光らせるための、様々な対策を行っている製品(国産)があります。
これだけ差が出るのも規格がないからですけど、LED光源そのものも安全というわけではないみたいなので、何らかの規制が出てくると、そこではじめて技術基準が決まると思われます。
果たして今の新自由主義政府に規制が出来るかはわかりませんけど。
  1. 2016-02-21 12:22
  2. URL
  3. 友遊 #-
  4. 編集

長寿命では、ありませんでした

 我が家の照明で、蛍光灯用の器具を新しくした時に、LEDにしたいということで、電燈のみ交換しました。2,3年しかたっていませんが、既に1,2本、駄目になり交換しました。10年ぐらい大丈夫と思いこんでいたので、???でした。
 白熱灯は、家を建てて以来、22年ぐらい、一度も交換していない個所もあり、感心しています。日本の電球は、さすがと思ってました。電圧の安定もあるとは思いますが。

 今回のエントリーでなるほどと思いました。家庭用の数本の話ですので、大した被害はないわけですが、LEDって高い!とは思いました。
  1. 2016-02-23 23:19
  2. URL
  3. Cherry Blossoms #-
  4. 編集

今回の導入は

ある有名デジタル機器メーカーがLED照明を新たに始めたということで、おそらくは小生が働いている某中堅保険会社のビルに直接売り込んだようです。だから国産ですし試験的導入という意味を込めて行ったようです。

全くご説の通りで理論的に考えて安定器工事不要というのが行けるわけはないんですが、安定器不良に対してもLEDの側で一定の対応を取るというスタンスのようです。現実に初期不良と思ったもののうち少しは、安定器不良ですので製品を手直ししました、という形で戻ってきたものもありました。本来は直結工事にしてしまうかLED内部に整流機能をつけてDCで運用するのが正解かと思うのですがこのあたりなんともいえません。

LEDについて皆が間違えてることはLEDの高寿命は熱変性がない、もしくは少ないということが前提になってるということです。使えば分かりますが結構な熱を持ちます。熱というのは電化製品の敵ですからCPUなどの排熱で苦労してることは御存知の通り。LEDの場合はエレクトロマイグレーションなる現象が起きLED自体が劣化することが最大の問題のようです。
まあ、ポケットライトなどでは30分以上の連続使用などは稀ですから問題ではありませんが照明ではこう行きません。LEDの問題の多くはここに起因するようです。

熱を持たぬというならば一時これからの省エネの本命と言われたCCFLがあります。これは枯れた技術ですし現実に40000時間という寿命は嘘ではないはずです。これはひとえに熱を持たぬからで小生はこちらのほうが本当はいいのだと思ってます。ただ、安定器工事が必須だということがネックになり、LEDほどの省エネ性はないというところも弱点だったようです。
ネットあたりでよく見るとCCFLは3年保障、LEDは2年保障というのがあります。ここらあたりが本音でしょう。

逆に言うならばLEDで熱処理を上手くやることを考えればいいという結論にもなります。ダイソンあたりはこんな事言ってます。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20131204_626222.html

信じる信じないは御自由ですがおそらくは正しいのでしょう。ただ37年の内に熱変性が少ないLRDが出てくるほうが先だと小生はにらみますがね。逆に言うならばあれだけ熱が出るということはまだ改良の余地があるとも言えるのです。

全然慌てる必要が無い世界だと思ってます。
  1. 2016-02-25 11:28
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

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