2016-01-29 09:11

既得権益者ではなかった土下座社長

今日は町内会の団体旅行の打ち合わせ。
地元の旅行会社の社長に来てもらい、説明を受ける。
(地元の中小企業を支援する方針で、いつも地元の会社に依頼)
委員からの質問はやはり碓氷峠の事故。
「あの旧道はカーブが多くて緊張の連続で怖い。高速が出来たら絶対、通りたくない道だ」
「なんで、あのバスは、あんな道を通ったのか?」
・・・普通に考えれば、高速代を浮かせたかった・・・ということでは・・。
あの会社は24万円規制より安く・・19万円で受注していますから・・・。
・・・・それにバス協会にも加入してなかったので、行政の情報は通りにくいにです。
「協会に入っていれば、情報は通るのか?」
「それは、もう完全に通りまして・・・」
「安全管理の情報とかも」
「もちろんです」
「価格の問題も」
「もちろんです」
「それに、業界団体は自主的に安全性向上のための活動をしております。過剰な価格競争で安全が疎かにならないように申し合わせているわけです。ですのでバス協会会員会社に依頼すると、どうしてもお高くなります」
「まずは安全、次が価格だから、多少y、高くなっても問題ないわ」
---------------------------------------------
NHKの報道で・・・・

日本バス協会は、利用者の参考にしてもらおうと、5年前、各社の安全への取り組みを3段階で評価する独自の制度を導入していますが、今回、バスを運行していた「イーエス」は、事業許可から2年に満たない新しい会社のため、評価の対象にはなっていませんでした。

・・・とあったのは、そもそもイーエスピーはバス協会に加入してなかったので評価制度に関係ない会社だったのだ。
------------------------------------------------------------
さて、バス協会のような業界団体というのは既得権益団体ということで、小泉内閣時代に散々、非難され、脱退者が相次いで、現状では多くがまともな活動が出来ないでいる。

業界団体は、必ず所属しなければならない規定には、最初からなっていなかった。
入会したいと希望する業者を排除しない規制はあるが、必ず入る必要も無く、自由に退会できるものである。

行政からの情報については、行政はまずマスコミ発表をして、事業者及び国民にも周知させている。
しかし、マスコミは「報道しない自由」を駆使して、記事にすることはない。

新人記者「これは、安全に係わる重要な情報なので、記事にしたいのですが」
上司「こんな記事を書いたら、安全が保たれてしまうではないか。それでは記事になる事故が減ってしまうではないか」
カメラマン「僕らも土下座写真が撮れなくなるから困る」

行政はホームページに発表資料を掲載する。
業界で見る人はホンの僅かである。

ところが行政が業界団体に案内すると、団体は事務局があり、案内を会員に郵送する。
さらに会報などで特集する。
地区で説明会を開催する。
それでも見ない、読まない、参加しない会員が居るので、事務局が定期的に会員を訪問する時に知らせる。
「業界団体に入っていれば、しっかり伝わる」と評価されている団体は、ここまでやっているのである。

・・・ところが、護送船団方式だ、既得権益の安住だ、価格カルテルの疑いがあると、小泉改革は業界団体を徹底的に潰した。

その結果が・・・

e72.jpg

この土下座の人達は業界団体に加入しない自主独立業者。
既得権益の打破を目指した青山繁治氏推薦の人達なのである。
日本が戦争に負けたのは既得権益のせいで、こういう経営者が日本の未来を築くというのだが・・・どう考えても、そうは思えないのである。
スポンサーサイト
  1. 瘋癲老人日記
  2. TB(0)
  3. CM(2)

コメント

1/18日付のエントリの時にコメントしようかと思ったのですが、規制緩和なんてまともな政策ではありえないという気がします。小生は設備管理の業界にいるものですが、かつて一度働いていた会社というのが酷いものでした。

ハロワの紹介で行きましたので正直なところどういうところか分かりませんでした。三多摩の会社だとかいうので現場で面接、専務だとかいう若い女性の面接で採用が決まり働きましたが、内実はすごいものでした。

東京都は規制緩和の一環で設備管理に参入できる業者の規制を大きく外しました。その結果小生が入った会社が都内の公立病院について落札し仕事に入ったのでした。

この会社殆ど本社の機能が無かったののです。何しろ本社の人員が5名もいない。これで都内の10箇所近くの現場を回しています。1ヶ所15名平均としても
100名以上の設備員の管理をこれだけでやってる…信じられませんでした。つまり現場に全てを差配させ、管理は殆どやってないわけです。労務管理も殆ど外注だったわけです。このババア、この兄貴が別の管理会社をやっておりそちらがかなり悪い評判が立ったので(詳細は省きますが)、その女房を社長にして妹を専務にして法律を、まあ潜脱したわけです。技術的に問題があればまあ兄貴の会社から支援はあるという話でしたが、殆ど何もありませんでしたね。
空気環境測定に機材の流用をしたくらいでしょうか。

これでも現場に力があれば仕事は成り立つわけです。長い不況で結構力のある失業者や定年退職者はいますからそれを集めれば一定程度以上の仕事はできてしまうのです。ただなんかあった場合の問題はどうしようもなかったはずです。まあ、設備の仕事は客先に死人が出るなんてことはそうそうありませんから問題にはなりませんでしたが何かあった場合はどうするんだろうということは本気で思うようなお寒い状況でした。

たしかにこの会社が入るまでは入札価格は8千万円以上高額であり、緩和によってこのぶんは確かに減額されました。事故はなかったからいいようなもののこのからくりは当然他社も知ります。この取り返しを防ぐために更に次の年は6千万円安の安値による赤字受注、給与を抑え現場でも人をぎりぎりまで減らしての対応でした。さすがに次の年はどうしようもなくなり議会を通じての裏工作をやり仕事を確保し前年並みの価格を確保しました。

ところが次の年はいけません。議会が政権交代しライバル会社がそちらに取り入りこちらも裏工作で入札システム自体を変える挙に出ました。価格だけはなく技術力も点数化しそれで決定するというのです。しかもそれを担当者にプレゼンテーションさせるというのです。本社にそんな機能は最初から無いのですから打つ手がありません。これも外注できるのですがそんな知恵もない。結局大慌てで色々やりましたが、それで仕事を失ったわけです。

新規参入業者なんてのははっきり言って碌な物じゃあ無いのです。三橋の旦那がレントシーキングだと言ってましたがまさしくそれでしたね。結局美味しい汁を求めていただけなのです。

まあ本当に事故がなくてよかったと思います。

当時規制緩和でもう一つ面食らったことがあります。病院の一部で空調機が故障したので、臨時工事をしたのですがこの業者も規制緩和で新規に入った業者でした。
東京都のお役人が何もわからないのに工事をやらせ受領したのですがこの業者配管を間違えました。管理をやる我々が関与しなかったものだから、けっきょく次の夏までミスが分かりませんでした。ミスに気が付き再工事を要求しましたが会社は倒産してるという為体でした。結局我々が色々手をうち冷房が効かぬ部屋が一部でましたが何とか格好をつけました。
2年後に大改修があるからそれまで我慢ということでした。

ちなみに設備管理の入札価格は我々が入札した以前に戻りしかも1年入札が3年入札になりました。全く無駄なことをやった数年間でした。
  1. 2016-01-29 21:09
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 1/18日付のエントリの時にコメントしようかと思ったのですが、規制緩和なんてまともな政策ではありえないという気がします。小生は設備管理の業界にいるものですが、かつて一度働いていた会社というのが酷いものでした。
>
> ハロワの紹介で行きましたので正直なところどういうところか分かりませんでした。三多摩の会社だとかいうので現場で面接、専務だとかいう若い女性の面接で採用が決まり働きましたが、内実はすごいものでした。
>
> 東京都は規制緩和の一環で設備管理に参入できる業者の規制を大きく外しました。その結果小生が入った会社が都内の公立病院について落札し仕事に入ったのでした。
>
> この会社殆ど本社の機能が無かったののです。何しろ本社の人員が5名もいない。これで都内の10箇所近くの現場を回しています。1ヶ所15名平均としても
> 100名以上の設備員の管理をこれだけでやってる…信じられませんでした。つまり現場に全てを差配させ、管理は殆どやってないわけです。労務管理も殆ど外注だったわけです。このババア、この兄貴が別の管理会社をやっておりそちらがかなり悪い評判が立ったので(詳細は省きますが)、その女房を社長にして妹を専務にして法律を、まあ潜脱したわけです。技術的に問題があればまあ兄貴の会社から支援はあるという話でしたが、殆ど何もありませんでしたね。
> 空気環境測定に機材の流用をしたくらいでしょうか。
>
> これでも現場に力があれば仕事は成り立つわけです。長い不況で結構力のある失業者や定年退職者はいますからそれを集めれば一定程度以上の仕事はできてしまうのです。ただなんかあった場合の問題はどうしようもなかったはずです。まあ、設備の仕事は客先に死人が出るなんてことはそうそうありませんから問題にはなりませんでしたが何かあった場合はどうするんだろうということは本気で思うようなお寒い状況でした。
>
> たしかにこの会社が入るまでは入札価格は8千万円以上高額であり、緩和によってこのぶんは確かに減額されました。事故はなかったからいいようなもののこのからくりは当然他社も知ります。この取り返しを防ぐために更に次の年は6千万円安の安値による赤字受注、給与を抑え現場でも人をぎりぎりまで減らしての対応でした。さすがに次の年はどうしようもなくなり議会を通じての裏工作をやり仕事を確保し前年並みの価格を確保しました。
>
> ところが次の年はいけません。議会が政権交代しライバル会社がそちらに取り入りこちらも裏工作で入札システム自体を変える挙に出ました。価格だけはなく技術力も点数化しそれで決定するというのです。しかもそれを担当者にプレゼンテーションさせるというのです。本社にそんな機能は最初から無いのですから打つ手がありません。これも外注できるのですがそんな知恵もない。結局大慌てで色々やりましたが、それで仕事を失ったわけです。
>
> 新規参入業者なんてのははっきり言って碌な物じゃあ無いのです。三橋の旦那がレントシーキングだと言ってましたがまさしくそれでしたね。結局美味しい汁を求めていただけなのです。
>
> まあ本当に事故がなくてよかったと思います。
>
> 当時規制緩和でもう一つ面食らったことがあります。病院の一部で空調機が故障したので、臨時工事をしたのですがこの業者も規制緩和で新規に入った業者でした。
> 東京都のお役人が何もわからないのに工事をやらせ受領したのですがこの業者配管を間違えました。管理をやる我々が関与しなかったものだから、けっきょく次の夏までミスが分かりませんでした。ミスに気が付き再工事を要求しましたが会社は倒産してるという為体でした。結局我々が色々手をうち冷房が効かぬ部屋が一部でましたが何とか格好をつけました。
> 2年後に大改修があるからそれまで我慢ということでした。
>
> ちなみに設備管理の入札価格は我々が入札した以前に戻りしかも1年入札が3年入札になりました。全く無駄なことをやった数年間でした。

実に酷い話ですね。規制緩和なんてろくなものじゃない。規制緩和以降に作られた施設・建築物はあぶないと思います。
そして、実に多くの、死ななくても良い人を殺しています。
規制緩和推進論者が殺したようなものですよ。
  1. 2016-01-30 12:20
  2. URL
  3. 友遊 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する