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2016-01-28 21:52

上流、中流、下流

製鉄の工程は上流・中流・下流とある。
上流と中流は製鉄所の設備を設計し、安全に作り上げれば、さしあたり鉄が出来る。
下流は機械を購入して、工場内に設置すれば出来る。

問題は「さしあたりできる鉄」では、建設用の鉄筋程度にしか利用できない。
それ以外の用途に使うには、鉄の成分を化学的に設計しなければならない。
ニーズに合うものを作るために、何をどの程度、添加するのか。
製品には成分表を添付して出荷するが、それぞれの成分をどれだけ添加するかが記されない。
ホンの僅かな量の差でも全く変わった製品になるのが化学の世界である。
これは膨大な経験をデータ化したものベースに、
ニーズに合わせて「職人の勘」を働かせるし、
場合によっては秘密の「嗅ぎ薬」を微量、秘密裏に添加することもある。
上流・中流は化学の世界、下流は物理学の世界である。

下流は機械を購入すれば、特殊鋼などの特別のノウハウの必要なもの意外は誰でもできる。
であるから上流・中流を経て生産した半製品を輸出して、下流は現地でやることにより、
外国政府にとって「喜ばしい」現地生産を推進するのである。

しかし・・・・鉄にとっての下流は部品産業の最上流である。
そこから膨大な部品産業の領域が始まり、その下流が最終組立工場である。
自動車メーカーの組立ラインなどは下流の中の下流で、大河の河口に位置している。
マスコミに取り上げられるのは自動車にしろ、電気産業にしろ河口に当たるアッセンブリメーカーばかりである。
しかし、そこは流通業の最上流でもあるのだ。

さて製造業は「生産性の向上が必要」と言われるが、それは最終組立ラインの話。
化学(嗅ぎ薬)の世界は、いくら行動の無駄を省いても、駄目な奴は駄目なのである。
昼休みの食事の途中。
仕事帰りの電車の中。
深夜のトイレ。
散歩の途中。
・・・などで突然、閃いて完成することがあるのだから。
製造業の、こういう側面は殆ど報道されないが、とても面白い職業なのです。
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