2016-01-12 14:04

実は世界の工場ではなく、世界の「箱物」作り魔であった

中国が「世界の工場」であるというのは、誰が流行らせた言葉か知らないが、違うと思う。
上海に最初に行った時に、彼らは工事していた。
その後、何度も行ったが、いつも工事している。

住民を強制的に立ち退かせる。
道路を作り、建物を作る。
これで御仕舞い。

続いて別の地区の住民を強制的に立ち退かせる。
道路を作り、建物を作る。
これで御仕舞い。

これを無限に繰り返す。
工事は朝から夜中まで、周囲の騒音迷惑考えずにやっている。
道路が出来て、マンションが出来て、工業団地ができる。
でも、これでお仕舞いなのである。

「箱物」を作れば使わないと無駄じゃないか?
・・・と彼らは思わない。
「箱物」が完成すれば、仕事は終わったのである。

外資との合弁会社の工場は、ちゃんと仕事している。
国営工場あるいは民営化された国営工場は、古いけれども仕事している。
なんとか集団になるぐらい大手になると、確かに世界の下請工場で、海外からの注文を受けてOEM生産している。

しかし・・・・

1990年代の末以降に出来た工場というのは、どうなんだろうか?
2005年頃、ある工場団地に、ある会社の社長を尋ねた時、ちょっと驚いた。

その会社の工場はけっこう広く、建屋が少なくとも3つ以上はあった。
建屋を案内されたのだが、どの建物も空で、工作機械も無ければ従業員も居ない・・・がらんどうであった。
2つのがらんどうの建屋を見てから「仕事はしてないのか?」と妙な質問をせざるを得なかった。
「おお、貴方は興味があるのか?」
「当たり前だ」
「多くの見学者は建物にしか興味がないので・・」
「従業員が、仕事をしているところを見せてくれ」
「わかった」
それで3番目の建屋に入ると・・・・広い建屋のほんの片隅に、20人ぐらいの人が何かをやっている。
搬入して来た部品を組上げているだけなのであり、特別の工作機械もない。
「この広い工場をどうするのか?」
「今から仕事を取るのだ」
普通は仕事があるから工場を建てるのだが、話が逆ではないか?

それから事務所で社長の話を聞く。
以前は国営工場に居て、かなりエライ人だったようである。
「その時のコネがいっぱいあるので、仕事はこれからどんどん来る」とのこと。
驚いたが・・・ウチだけじゃない。
この工業団地の他の工場は、建っているだけで生産してないのが多いという。
生産してるのは、騙されて海外からやってきた外資系の工場だけである。

その日の晩に、日本に時々来る友人と雑談し、使ってない工場を見て驚いた話をした。
友人が言うには「今、工場を持つのがブームなんですよ。誰もが小金があれば工場を持つ」とのこと。
そして、なんと彼も工場を持っているとのこと。
「あんた、自分の工場があるでしょ」
「いや、この国は何時立ち退きになるかわからないから、その時、困らないようにと・・」

それだけではなく、なんと彼は自宅が立ち退きになった時の用心に、マンションも購入してあるという。
それも2つも。
「無駄ではないか?」
「いや、買っておけば、将来は確実に値上がりするので、無駄ではない」

中国経済の成長はこのようなインフラ整備、道路建設及び、将来は値上がりすると思われていた「箱物」を作ることにより成立していたのである。
これが崩れてしまえば、後に何が残るのであろうか?
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コメント

アメリカのサブプライムローンと同じ

中国のそんな建設投資を支えているカネはどうなっているのでしょうか。
不動産が際限なく値上がりしていけば、それを担保に無限に借金を続けられる。こんな構図なんでしょう。
アメリカの金融緩和は自分らの都合だけでやっていたんですが、実に罪深い事をしたものです。
アメリカがいくらドルを刷ってもハイパーインフレにならない、それは中国でバブルを発生させていたから。
こうなんですね。

しかし最早これも終わりでしょう。さて何処まで堕ちれば落ち着くか。
少なくとも日本には逃げて来ないでほしいです。
  1. 2016-01-12 14:50
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  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

GDPの数字合わせだたんですね。
国有企業なら親方五星紅旗ですから銀行は命令されたら融資せざる負えないでしょう。おそらく担保もクソもなかったんじゃないでしょうか。そして工場ができれば出来たで仕事があろうかがなかろうが国営ですから関係なし。

国営企業と私企業が同居してるというところで起きた問題でしょう。さもなければ毎年毎年君津クラスの大製鉄所ができてるというのは間尺に合いません。作ってしまったんだからその使用先を考えようくらいの発想だったんじゃないでしょうか。

社会主義自由経済とか言ってましたが肝心な部分で一番悪い部分が出てきたんでしょうか。結局大概向けのGDPの数字合わせでしかなかったのでしょう。まあ、穴掘って産めるよりは良かったと思わなくてはいけないんでしょう。箱物だけは残るんだから…

可哀想なのはおそらく支那で生きてるまともな民間企業でしょう。相手が国営銀行なら貸し剥がしなんてしないでしょうが、ノンバンク辺りじゃ打つ手はないんじゃなかろうか。結局支那人がババを引かされたということなんでしょう。

国家が逝かれる可能性さえありますね。失われた○0年じゃあ済まない気がします。
  1. 2016-01-12 20:21
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

こんにちは

はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説・短歌」で検索できます。一度訪問してみて下さい。よろしくお願い致します。
  1. 2016-01-13 08:04
  2. URL
  3. 鬼藤千春の小説・短歌 #g.qUwJtQ
  4. 編集

Re: アメリカのサブプライムローンと同じ

> 中国のそんな建設投資を支えているカネはどうなっているのでしょうか。
> 不動産が際限なく値上がりしていけば、それを担保に無限に借金を続けられる。こんな構図なんでしょう。
> アメリカの金融緩和は自分らの都合だけでやっていたんですが、実に罪深い事をしたものです。
> アメリカがいくらドルを刷ってもハイパーインフレにならない、それは中国でバブルを発生させていたから。
> こうなんですね。
>
> しかし最早これも終わりでしょう。さて何処まで堕ちれば落ち着くか。
> 少なくとも日本には逃げて来ないでほしいです。

日本、米国、中国の3国は内需主体に国です。
一報でドイツとかスペイン、英国など国内人口が少ない国は外需依存です。
内需型の国は、その国の政府が保証してお札を印刷して国内に流通させれば、
誰もがそれを信用して使うのに何の問題もないのです。
お金の出所は人民元の印刷所です。
そこで一元が12円だったのが20円となった。
日本も内需主体の国ですから円を印刷して、どんどん使えば、古くなったインフラが一新されるし、
もともと民間に力がありますので、それを呼び水にどんどん景気がよくなる。
これを周辺諸国が恐れるので、ハイパーインフレになる、無駄な公共投資、財政再建だといって止めてきたのが、今までの流れです。こうした論調を流布されたナス込み、学者、官僚は周辺国の間諜と工作員の配下でしょう。

中国の場合は日本と異なりドルスペックとなっているので、米国がドルを刷れば、
同じように人民元を刷らないとスペックにならない。
ですから刷って、使ったのです。お金も、どんどんばら撒いて、投資させた。

日本のマスコミで政府が金を使うと必ず「バラマキだ」とマスコミが批判するのは
そうすれば日本経済が成長してしまうからです。
人民解放軍国の占領の邪魔になるからです。

日米企業とも中国市場が有望だと、いくらか投資しましたが、実はそれ程多くはないと思います。
案件は多いのでニュースになりますが、多くは驚く程、小規模です。
大規模に投資したのは欧州勢です。
彼らは内需がないですから新市場を求めるしかない。

さて、今後の問題ですが、米国はリーマンで落ち込んだ市場にドルを刷ってぶち込んだ。
グリーンニューディールをやって経済を再建し、ついにリーマン前より越えました。
この部分の報道は日本では遮断されていました。

そこで、もうこれ以上は量的緩和はしないことに決めた。
中国もドルスペックをやるなら、もう人民元は刷れないわけですから困った。
これからが大変ですが、これを何とかするのはEUです。
一番影響を受けるのは彼らだからです・・が移民騒動で多忙で駄目だとなるとえらいことになる。



  1. 2016-01-14 10:03
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  3. 友遊 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> GDPの数字合わせだたんですね。
> 国有企業なら親方五星紅旗ですから銀行は命令されたら融資せざる負えないでしょう。おそらく担保もクソもなかったんじゃないでしょうか。そして工場ができれば出来たで仕事があろうかがなかろうが国営ですから関係なし。
>
> 国営企業と私企業が同居してるというところで起きた問題でしょう。さもなければ毎年毎年君津クラスの大製鉄所ができてるというのは間尺に合いません。作ってしまったんだからその使用先を考えようくらいの発想だったんじゃないでしょうか。
>
> 社会主義自由経済とか言ってましたが肝心な部分で一番悪い部分が出てきたんでしょうか。結局大概向けのGDPの数字合わせでしかなかったのでしょう。まあ、穴掘って産めるよりは良かったと思わなくてはいけないんでしょう。箱物だけは残るんだから…
>
> 可哀想なのはおそらく支那で生きてるまともな民間企業でしょう。相手が国営銀行なら貸し剥がしなんてしないでしょうが、ノンバンク辺りじゃ打つ手はないんじゃなかろうか。結局支那人がババを引かされたということなんでしょう。
>
> 国家が逝かれる可能性さえありますね。失われた○0年じゃあ済まない気がします。


名詞と写真の国・・・中国のパーティ・・ひたすら名詞交換を求められ、一緒に写真を撮られる・・・において「この人はブルジョワジーです」と紹介されたオジサンやオバハン。
キヨスクのオバハンとどこが違うのか?
ブルジョワジーといわれてもねえ・・・と思いましたよ。
これは憶測ですが、国が優秀そうな国営企業の社員に小金を与えて民間企業として独立させたのだと思います。
その中には、少数ですが成功した人も居た・・・すると党がNHKに電話を掛けて取材に来させていた。
銀行も国営ですので国&党の命令ならいくらでも金を貸します。

自由主義経済の国ではないのです。
  1. 2016-01-14 10:22
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  3. 友遊 #-
  4. 編集

Re: こんにちは

> はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説・短歌」で検索できます。一度訪問してみて下さい。よろしくお願い致します。

????????
  1. 2016-01-14 10:24
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  3. 友遊 #-
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