2015-11-11 23:26

個人情報活用法とすべきである

ベネッセからの個人情報の漏洩を受けて、本年9月に改正個人情報保護法が成立したので、今日はセミナーを受けてきた。
そもそも、この法律は、さまざまな企業、学校、団体の名簿を有料で買取り、この情報を不特定多数に販売して儲けていた「名簿屋」を規制するものであった。
ですから「名簿屋規正法」程度の内容にしておけば良かったのであるが、官僚達が「こんな対症療法的な法律ではつまらん」と思ったのか「個人情報保護法」と大風呂敷を広げて名付けたために、その害悪は計り知れないものとなってしまった。

個人情報保護法の第一条に「個人情報を取り扱う事業者の遵守すべき義務等を定める」と記されているように、
規制の対象は「企業」であり、その個人情報をコンピューターを使いデーターベース化している場合であり、
かつ、5000以上の個人情報を扱うものを対象にしていた。
(この5000の規制はベネッセの馬鹿たれのせいで今後、廃止される恐れあり)。

ところが一般の理解は「個人情報保護法が出来たのだから個人情報は何が何でも保護すべき」と解釈されたため、
町内会の名簿も作られなくなり、老人会の名簿も作られなくなった。
町内のどこに誰が住んでいるのかも把握できなくなっている。
町内会の名簿など多くても1000世帯は超えていないため規制対象外であるが「個人情報保護の風潮」の前に、ほぼ100%廃止されている。

行政は大震災が発生した時に、自力で避難できない障害者や老人を、隣近所で救出するよう求めているが、
名簿もなければ、どこに誰が住んでいるのかも分からず、
さらに「個人の状態(病気・障害)は個人情報のため明らかにできません」では、どうすることも出来ないのである。

個人情報保護法の間違った解釈により、防災・防犯・児童虐待防止活動を行うために必要な個人情報が活用できないために、
この法律が施行された平成17年より
①老人を対象にした振り込め詐欺が猛威を振るうようになった。
②老人宅を対象にした悪徳商法が大いに繁栄した。
③その結果、老人達はどんどん引篭もりの傾向を深め
④町内会の関係者が訪問しても、居留守を決め込むようになり
⑤その結果、孤独死が多く発見されるようになった。
⑥幼児・児童虐待が発見されず、個人情報保護に守られて深刻化した。

以前のエントリーで触れた国勢調査のような国の調査も「それは個人情報だもんね、拒否」という調子で、
正確に実施できなくなっているのである。
個人情報保護法により、犯罪者・不法滞在者には、住みよい世界となり、
善良な老人は詐欺集団の美味しい獲物となったのだ。

せめて、今後は個人情報活用法と名称を変更して欲しい。
この法律は個人情報を活用するために、必要な保護措置を取るというものであり、
規制の対象はベネッセの馬鹿たれのような大量に情報を扱う企業であるのだから。

以下の消費者庁のパンフレットの第二章を参照。

http://www.caa.go.jp/planning/kojin/2014kojin_panfu.pdf#search='yokuwakaru%E5%80%8B%E4%BA%BA%E6%83%85%E5%A0%B1%E4%BF%9D%E8%AD%B7'
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コメント

全面的に同意

 私の周囲でも、全く同じ状態です。名簿を作ることができなくてとても困っています。町内会長も及び腰で、災害などの時に困るといっても、今のところ取りあげてもらえません。5000以上の情報を扱う業者が対象とは、思ってもみませんでした。再度説得しようかなと思います。家族と同居していても、日中は一人という老人も多いです。本当は、そういったことも掴んでおきたいのですが。
 個人情報保護法は、在日や部落の情報隠しとかいう情報もありますが、どうでしょう。
 住民票が請求されたりしたら、本人に役所から通知が行くように登録できる制度があるそうですが、これも部落民用が主眼だとか。
  1. 2015-11-12 00:28
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  3. Cherry Blossoms #-
  4. 編集

日本の官僚諸氏はなぜこうも物事を新規に作りたがるのでしょうか。

現在のように一つの制度システムに多くの利害関係者がいる時代では、そんなに物事を簡単に解決できる対策があるはずがありません。だから制度のメンテナンスが必要になるはずなんです。細かい改善を繰り返し、その副作用を極限し制度を現状に即したものにするという努力が全然ありません。

例えば民法の改正があります。これは現在大改正が進められてますが、実施されたら相当の混乱があるでしょう。会社法の大改正でどれだけ使いよいよい法律になったか検証しろというのは皮肉ではないでしょう。

おそらく官僚諸氏は自分たちが万能であるというような誤解に陥ってるのではないでしょうか。おそらく連中もまた社会主義者なのかもしれません。左巻きとは毛色が違いますが発想はアカなんじゃないでしょうか。

小生にはアカと新自由主義者とソフトファシストの区別がどうにもつきません。
  1. 2015-11-12 19:09
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

悪法です

>「名簿屋規正法」

これで十分の法律です。名簿屋なる商人が個々人の情報を売買するところから国民が何とかしてくれから始まった「保護法」です。ところが住民に関する属性全てが秘密扱いにされた。

例えば病人が入院し、転院すると家族以外はどこに転院したか分らない。「知人ですが〇〇さんの転院先を教えてください」と病院窓口に問い合わせても「個人情報はお教え出来ません」と取り合ってもらえない。同じアパートに住む住人が見舞いに行っても会えません。結局今生の別れとなりました。
  1. 2015-11-15 21:14
  2. URL
  3. 相模 #-
  4. 編集

Re: 全面的に同意

>  私の周囲でも、全く同じ状態です。名簿を作ることができなくてとても困っています。町内会長も及び腰で、災害などの時に困るといっても、今のところ取りあげてもらえません。5000以上の情報を扱う業者が対象とは、思ってもみませんでした。再度説得しようかなと思います。家族と同居していても、日中は一人という老人も多いです。本当は、そういったことも掴んでおきたいのですが。
>  個人情報保護法は、在日や部落の情報隠しとかいう情報もありますが、どうでしょう。
>  住民票が請求されたりしたら、本人に役所から通知が行くように登録できる制度があるそうですが、これも部落民用が主眼だとか。

追加でリンクを貼った消費者庁のパンフレットを見てください。
5000以上の情報を扱い業者が対称なので町内会などは関係ないと斯いてあります。

個人情報保護法が出来てから、これをネタに情報隠しが広がったのは事実でしょう。
  1. 2015-11-16 01:48
  2. URL
  3. 友遊 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 日本の官僚諸氏はなぜこうも物事を新規に作りたがるのでしょうか。
>
> 現在のように一つの制度システムに多くの利害関係者がいる時代では、そんなに物事を簡単に解決できる対策があるはずがありません。だから制度のメンテナンスが必要になるはずなんです。細かい改善を繰り返し、その副作用を極限し制度を現状に即したものにするという努力が全然ありません。
>
> 例えば民法の改正があります。これは現在大改正が進められてますが、実施されたら相当の混乱があるでしょう。会社法の大改正でどれだけ使いよいよい法律になったか検証しろというのは皮肉ではないでしょう。
>
> おそらく官僚諸氏は自分たちが万能であるというような誤解に陥ってるのではないでしょうか。おそらく連中もまた社会主義者なのかもしれません。左巻きとは毛色が違いますが発想はアカなんじゃないでしょうか。
>
> 小生にはアカと新自由主義者とソフトファシストの区別がどうにもつきません。

民法も商法も、日本式商慣行と結びついており、零細企業を保護している部分が多々あるので、新自由主義者は変えたいんだと思います。

  1. 2015-11-16 01:52
  2. URL
  3. 友遊 #-
  4. 編集

Re: 悪法です

> >「名簿屋規正法」
>
> これで十分の法律です。名簿屋なる商人が個々人の情報を売買するところから国民が何とかしてくれから始まった「保護法」です。ところが住民に関する属性全てが秘密扱いにされた。
>
> 例えば病人が入院し、転院すると家族以外はどこに転院したか分らない。「知人ですが〇〇さんの転院先を教えてください」と病院窓口に問い合わせても「個人情報はお教え出来ません」と取り合ってもらえない。同じアパートに住む住人が見舞いに行っても会えません。結局今生の別れとなりました。

同じような話が山のようにありますね。日本の人情の世界を破壊して、殺伐なものにした、許せない法律だと思います。

実は近所のマンションからいつも子供の泣き声が聞こえて来るのですが、心配でしょうがない。
高層マンションなので、どの部屋かわからないのです。
管理人に聞いても個人情報ですので介入するなとのこと。
困ったものです。


  1. 2015-11-16 02:07
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  3. 友遊 #-
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