2015-07-20 21:40

「じゃぶじゃぶ」でんがな

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ピークオイルの話は1970年頃から言われており、いつか来るものと思っていた。
そこに、北海油田の枯渇が2000年から始まったので、一挙にピークオイルがやってきたと不安が増して、
IEAが2006年ピークオイル説を流す。
そうしたら、あれよ、あれよと原油価格が上昇し、2008年には1バレル147ドルに。
それからリーマンのショックが来て60ドルに下がるが、直ぐに100ドルに戻る。
なんで経済がまだ死んだままなのに原油だけが戻るのかと疑問でしたが、山師の予定があったのでしょう。

世界の石油生産量を見ても、2005年から2009年までは高原状態。
だから、やはり、ここがピークオイルであったかと・・私も思っていたのです。
既存の油田の産出量は2006年がピークで、後は生産量がダウン。
シエール・ガスなど新しいものが、その減少した部分を埋めるのだと・・。

このブログでも、こういう見解を書き、かつ講演でも話して居りました。
シエール・ガス等の新しいものが大きく伸びたのは事実ですが、古いタイプの油田も2010年から大きく伸びている。
その何故か?が140ドルの高騰だったのね。
原油価格が高騰したので、シェール・ガスの採掘も採算が合うようになった。
シエールガスは別に新技術が発見されて掘られるようになったのではなく、採算が取れないから放置されていただけ。
これと同時に効率が悪いので一時埋められていた場末の油田も生き返ってしまった。
油田ちゅうものは、今日は採掘休みます・・・ちゅうわけにはいかない。
どんどん出てきてしまうので、生産調整をやろうとすれば埋めるしかない。
埋めたものを再開するのは費用が掛かる。
採算が合わないので埋めたままになってる油田があるのです。
サウジはOPECの中で一番真面目に減産したので、埋めた油田が沢山あるので、まだたっぷり良い原油があるようだ。

場末油田や悪場所油田の再開とは別に、新しい油田の探査費用も出るようになる。
合わせてブラジル、メキシコ、カタール等新しい油田が見付かり、開発された。
パレスチナ自治区にまで油田が発見されたのですから。恐ろし。

サウジ・・・2010年から増産。
カタール・・2000年から一貫して増加。ついにクェートに迫る。
イラン・・・2012年から核開発の制裁によりダウンするが、オバマちゃんが助け舟。今後は増産へ。
イラク・・・2010年以降、増産
露西亜は2000年から一貫して右肩上がりである。

そしてアメリカは2013年にサウジを抜いて世界一の石油生産国になった。
これは原油生産が超えたのではなく、石油生産がサウジを超えたということ。
特に2012年以降はウナギ登り。
この中にはNGPLを含み、2014年はその比率は23%である。
NPGLは天然ガスとして地中に存在するが掘ったら液体になった天然ガスである。
掘っても気体のままの天然ガスは、石油ではなく「天然ガス」の統計に含まれる。
話題のシエール・ガスも天然ガスの統計に含まれるので、ここには入っていないが、シエール・オイルは含まれている。
シエールオイルや有象無象の地中のオデキから回収したオイルも入っていると思われる。

このように石油だけでも生産過剰である中で、石油の消費は先進国では減少している。
2003年と2013年を比較すると欧州は11%も減少し、北米でも3%減少している。
増えているのはアジアの一部の国だけなのである。その国も「調子悪いある」。

・・というわけで石油はすでに「じゃぶじゃぶ」でんがな。

これにプラスして天然ガスである。
まだ米国とロシア以外は本格的な開発が行われていないが、それでも石油を超える右肩上がりの生産増である。

この分では当分は調整が必要になるだろう。
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