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2015-07-18 22:33

ライジング・サン石油株式会社をご存じですか?

本日はロイヤル・ダッチ・シェルのOBと食事をした。なかなか刺激的な対話であった。

シェルはユダヤ資本であり、世界を影で操るユダヤ人の大富豪だと陰謀論が一部で盛んであるが、 シェルは日本と縁が深い会社なのである。
もともと、ヨーロッパのユダヤ人迫害を逃れ英国に移住し、ロンドンの貧民街に住んでいたユダヤ人の夫婦に、頭は良いが学校の成績が悪い子が居たのです。
この夫婦が住むイースト・エンドは、映画「マイ・フェア・レディ」で主人公のイザイザが花を売っていたところです。
このユダヤ人夫婦はイライザと同じで雑貨を仕入れて荷車に積んで、路上で売ることで最低限の生活を維持していたとのこと。
夫婦は出来の悪い息子に日本行きの三等船室の片道切符を贈り、これからの身の振り方を自分で考えろと送り出した。





息子は独り船に乗り、インド、シンガポールを経由し横浜までやって来た。
金がなかったので、三浦海岸の壊れた無人小屋で暮らすことにした。
そこで、彼は海岸で貝を拾ったのです。
綺麗な貝だ。
でも、この貝は只でんがな・・・と彼は思い、これを加工して売れば儲かる。
彼は加工した貝をロンドンに送ったら、当時のロンドンで、大変珍しがられ、飛ぶように売れたという・・・信じられない話だが事実らしい。

三浦海岸で貝拾いの青年がマーカス・サミュエル。
1876年23歳で横浜に「マーカス・サミュエル商会」を創業し、当初は日本の雑貨類を英国へ輸出していたが、やがて大きなビジネスを考えるようになる。

石油でんがな。

米国ではロックフェラーが石油王となった。
ロックフェラーは米国の大富豪ですけどユダヤ人ではおまへんのや、
ドイツ系の米国人でキリスト教徒です。
このロックフェラーの石油会社が今のエクソン・モービルでんがな。

貝拾いの青年が狙ったのはロシアの石油。
横浜で商売するならロシアでしょう。
この時期、ロシアはシベリアで石油の探索を始めていたのです。
彼は1892年ロシアから石油買付を始めた。
次に狙ったのがインドネシア。
彼はインドネシアで石油を掘り当てると日本に「ライジング・サン石油株式会社」を設立した。
インドネシアの石油の売り先は日本であった。

しかし、船会社が石油の運搬は汚いからやーよ・・という。
そこで彼は石油運搬専用船・・タンカーなるものを発明した。
世界初のタンカーはインドネシアと日本を結ぶものであった。
1894年に「日清戦争」が勃発すると、サミュエルは食糧・石油・兵器・軍需物質を日本軍に供給し助けた。
一方で清を助けたのはドイツであった。

貝拾いの青年は日清戦争の軍事公債を4,300万円引受け、1903年には日露戦争の戦費公債も引き受けた。
サミュエルは、これらの功績により明治天皇から「勲一等旭日大綬章」を授けられる。

彼は三浦海岸で貝を拾ったことが成功の第一歩であったことを忘れないため、自分の会社のトレードマークを「貝」として、シエル石油を横浜に設立した。
シエル石油は1907年にオランダのロイヤル・ダッチ石油と合併し「ロイヤル・ダッチ・シェル」となった。

貝拾いの青年の話はまだ続くが、今日の晩餐会でのOBとの対話の一部を覚書程度に。
・シェルはユダヤ資本であるので英国では好かれていない。
・サミュエルも自分の会社を手放すことになった。
・英国とオランダの両国の会社となっているのは、これが影響している。
・1970年まで国際石油資本がカルテルを作り、大儲けしていたと言われるが、当時の価格は1バレル2ドルで安定していた。
・現在のように100ドルを超えたり、50ドルになったりと大混乱を招く話はなかった。
・ただし、原油の価格が上昇したことにより、採算が取れないので放棄されていた油田が再開発されて、埋蔵量が増えたのも事実。ピーク・オイルが後方にずれたのも、これが原因。
・原油価格が上昇すればシェールガスなどの開発が進むであろうが、一方で放置された油田の再開発も進む。
・今の60ドルレベルだと再開発は進まない。
・メジャーは鉱区を奪われたので、液体からガスにシフトしていると思う。
・ガスから液体へと転換させるのが戦略。ガスはクリーンなので、良い液体になる。
・地球温暖化問題の背景は石炭と石油と原子力の三つ巴戦争。
・確かにサッチャーの頃までは石炭は公害の元凶であったが、今は違う。
・石炭は石油のとっても未だにライバルである。
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コメント

マーカスサミュエルの神話は実話だったのですね。昭和シェルあたりの創作かとも思ってましたが…マーカスサミュエルが生涯日本贔屓だったのは事実のようですがこの辺りの伝手を何とか出来なかったのかということは思ってしまいますね。戦前の海軍あたりの石油音痴ぶりはなんとも言えないほどです。

それはともかく、今から15年位前一時ナチスドイツの石油政策を調べるために、20世紀の初めから半世紀間くらいの世界の石油の移出入を調べようとしたことがあります。ところがこれはq断片的な資料はあるもののトータルな内容はついにわからずじまいでした。専門機関に問い合わせてもおそらく資料は公表されていないはずだということでした。もう一度トライしてみようかとも思ってるんですが厳しそうですね。

物の本によると大西洋沿岸部の海底油田の開発で米国は石油大国に復帰するなどと言われていますが本当のところはどうなんでしょうか。とにかく石油に関してはわからないことが多すぎです。

今だって米国の電力生産の多くは石炭由来でしょう。バーレル100ドルなんかになれば石炭液化だって有力な方法でしょう。FT法は確立された技術ですし良い触媒が見つかれば公立は良くなる可能性があるのでしょう。天然ガスの液化も同様の方法ですからこの辺りはすべて時の経済事情によるんでしょう。

なんか本当に魑魅魍魎の世界という気がします。
  1. 2015-07-20 22:38
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

Re: タイトルなし

> マーカスサミュエルの神話は実話だったのですね。昭和シェルあたりの創作かとも思ってましたが…マーカスサミュエルが生涯日本贔屓だったのは事実のようですがこの辺りの伝手を何とか出来なかったのかということは思ってしまいますね。戦前の海軍あたりの石油音痴ぶりはなんとも言えないほどです。
>
> それはともかく、今から15年位前一時ナチスドイツの石油政策を調べるために、20世紀の初めから半世紀間くらいの世界の石油の移出入を調べようとしたことがあります。ところがこれはq断片的な資料はあるもののトータルな内容はついにわからずじまいでした。専門機関に問い合わせてもおそらく資料は公表されていないはずだということでした。もう一度トライしてみようかとも思ってるんですが厳しそうですね。
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> 物の本によると大西洋沿岸部の海底油田の開発で米国は石油大国に復帰するなどと言われていますが本当のところはどうなんでしょうか。とにかく石油に関してはわからないことが多すぎです。
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> 今だって米国の電力生産の多くは石炭由来でしょう。バーレル100ドルなんかになれば石炭液化だって有力な方法でしょう。FT法は確立された技術ですし良い触媒が見つかれば公立は良くなる可能性があるのでしょう。天然ガスの液化も同様の方法ですからこの辺りはすべて時の経済事情によるんでしょう。
>
> なんか本当に魑魅魍魎の世界という気がします。

米国もドイツも電力生産の半分は石炭で発電しています。
日本は以前は多かったのですが、ある段階で減少して、最近になり徐々に増加傾向にありますが、環境団体が反対しています。
日本は1986年頃からクリーンな石炭発電の研究を進め、石炭をガス化して発電し、窒素酸化物もCO2も大幅に削減でき、効率も良い石炭火力の技術を開発、既に一部は稼働しており、これを採用したい電力会社が実に多いのですが、環境庁からストップが掛かり駄目みたいです。CO226%削減するには石炭はイメージが悪いという話でしょう。これもまた海外に売るしかないでしょうね。

海底油田はブラジル、メキシコにもあり、これからどうしようかという段階ですが、現状は原油は2009年頃から生産量が増えて供給過剰ですので、しばらくは、新しいものに手は付けられないでしょう。

天然ガスからディーゼル油を合成する話も、この調子ではなかなか商業化できませんね。



  1. 2015-07-21 02:13
  2. URL
  3. 友遊 #-
  4. 編集

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