2014-12-24 11:39

私の競争者はお化けのように大きくなった

三橋貴明氏の「新日本経済新聞」の最新の記事「グローバリゼーション」の冒頭である。

http://www.mitsuhashitakaaki.net/page/2/
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ギリシャとロシア、そして日本の「問題」には、一つ共通項があります。
それは、「グローバリゼーション」です。
実は、「グローバル化の度合い」を比べたとき、上記三カ国で「グローバル化が浸透した順位」は、ギリシャ、ロシア、日本の順番になります。
意外かも知れませんが、日本はロシア以上にグローバル化していません。
国民の認識の話ではなく、実質的な話になります。

グローバリゼーションとは、モノ、サービス、ヒト(労働者)、そしてカネ(資本)の国境を越えた移動を自由化する。
そのために政府の規制(関与)を可能な限り小さくし、企業家や投資家が「グローバル」市場において、自由にビジネスを展開することを可能とする。
結果的に、経済は成長するという「考え方」になります。
何しろ、政府の関与を小さくするため、「国民経済の成長」「国家の安全保障強化」といった「考え方」とは、置き去りにされざるを得ないわけです。
そして、グローバリゼーションに組み込まれてしまった国家は、否応なしに「グローバル投資家」「グローバル企業」に都合がいい政策を採る羽目になり、「国民」が置き去りにされていきます。
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ここに書いてある通りで、日本は世界でも希有なぐらいグローバル化されてない国です。
先人の必死の抵抗で何とか、ここまで守り通して来たということです。

欧州諸国も昔はここまでグローバル化されていませんでした。
以前、欧州の中小企業を回って居た時に、ある社長の発した以下の言葉が強く印象に残っております。

「私の競争相手は皆、お化けのように大きくなってしまいました」

この「お化けのように」という比喩は実に絶妙です。
お化けのように怖い存在であるが、お化けのように実態が無いのです。

なぜ、お化けのように大きくなったのか?
米国の巨大なグローバル企業に買われてしまったからです。
この社長は、以前はドングリの背比べで互いに競っていた競争相手の企業群が、
全て他国のグローバル企業にM&Aされてしまい、その巨大企業の一部になってしまったと言っているのです。

以前の経営者に金を払い企業を購入する。
従来の経営幹部は全て邪魔になるので追い出す。
本社から新しいマネージャーがやってくる。
若い社員はそのまま雇用する。
こうして、お化けが出現するのです。

お化けは怖いです。
資本力がありますから。

・・・・この社長とディナーを楽しんだ後に、大西洋を渡り、ニューヨークへ。

この米国市場でも1900年代初期から続く老舗の中小企業は、
グローバル企業に買われて「お化け」となっております。

古い友人との対話。
「この商品の市場規模と最近の市況を聞きたくて、あんたが所有していた事務所に電話したのですが、分からないとの回答だった。あんたが社長の時は、この分野ではトップの会社ではなかったのか?」
「M&Aで幹部もベテラン社員もが全部、辞めてしまったので、何も分からなくなったのでしょう。」

M&Aとはそういうものなのです。

日本はかなり浸食はされているが、それでも奇跡的に中小企業群が残っているのです。
安部首相の新自由主義的な発言は、こういう背景の中でのものであることを知っておくべきでしょう。
意味わかりますね?

そして国民がグローバリゼーションにNOと云い続けることが、ますます必要です。

追記:なお、企業購入は米国のグローバル企業だけではなく、スイスも得意技。なにが永世中立国だ。
    
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