-------- --:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. スポンサー広告

2014-04-12 10:51

「日本経済二重構造論」は誤り

「日本経済二重構造論」というのが戦後のマルクス主義経済学の考え方であった。
インターネットで検索すると以下のような記述が出てくる。
-----------------------------------
一つの社会の中に,近代的要素と前近代的要素とが,それぞれ無視しえない比重をもって同時に存在している状態をいう。
この概念を生み出す直接のきっかけとなった現象は,大企業と小企業との間に存在する労働生産性および賃金水準の著しい格差である。
大企業は,先進工業国で開発された最新鋭の資本設備を導入し,高い労働生産性を実現する。
これに対して小企業では,伝統的な生産方法が用いられ,労働能率はきわめて低い。
この生産力の開差を反映して,大企業と小企業との間に大幅な賃金格差が形成される。
-----------------------------------------
大企業・・・近代・・・進んでいる・・・効率高い・・・給料高い
中小企業・・・前近代・・・・遅れている・・・・効率低い・・・給料低い

・・・・というような図式である。
この二重構造論は日本共産党などが中小企業を味方に付けようと熱心に流布した珍説であるが、
今でも「大企業の横暴を許すな」とやっているでしょう。
戦後の歴史学、経済学は、共産党シンパに制圧されていたので、大学でも、このように教える。
だから、戦後の中小企業政策は「近代化資金」と「下請法」であった。
ようやく「近代化資金」は終わったが競争政策は「下請法」しかないのは、そのままである。

もともとマルクスは「アジア的停滞」と言う概念で、西洋は封建制から近代へと進んだが、
アジアは封建制を残したまま続いており近代化が遅れているという考えであった。
ちゃいまんねん。
欧州がギルドでがちがちの時代に日本では楽市・楽座のような自由経済が実現していた。
日本は室町時代以降、世界で最も進んだ経済を運営していたし、
江戸は世界最大の都会であったことなどマルクスは知る由はないのである。

日本経済二重構造論の誤りについてのポイントは以下の通り。

<中小企業>
中小企業は大企業になれない「遅れた」企業ではない。
中小企業であることを選択した企業である。
その理由は、経営者が自分の責任の取れる範囲に事業を留めていること。
「これ以上、広げると私の目が届かない」と判断して、事業拡張しないと決めていること。
これは日本だけでない。
世界中の中小企業の経営者から、こうした考えを聞いた。
中小企業は法人の生き方の問題なのである。

<生産性>
事業の規模により必要な設備は違うと言うことである。
中小企業に学者が行って、大手にある機械が無いから「遅れている」「生産力低い」と思ってしまうのは間違い。
経営者は馬鹿でないから、最も効率的に運用する為の最適な設備にしている。
近代化資金で金を借りて最新式機械を導入したが、仕事の効率が悪くなって撤去した例は何度も見ている。

<低賃金>
これも、大企業に抑圧されている中小企業の労働者は低賃軍に喘いでいる。
「立て万国の労働者」と歌うためのインチキ理論。
中小企業と大企業の賃金格差は欧米の方がはるかに大きかったのである。
竹中平蔵の登場で新自由主義が導入されてから日本でも格差が広がったが、それでも欧米ほどではない。
欧州ではアッセンブリの一部を部品メーカーに任せるモジュール化が進展したが、
これは部品メーカー従業員の給料が安いので、その方がコスト削減できるからである。
日本でこれが進まないのは、それほどの給料の差が無いからである。

<下請>

大企業が社内の設備で、社内の労働者を使ってできる仕事を、安く外注するのを下請と言う。
大企業が開発して図面を書いたものを、下請に作らせる・・・これは下請である。
中国や東欧諸国、スペインなどで米国の大企業からコンピューターを通して図面がお送られてくるのを、あちこちで見たが・・・これが下請である。

しかし、日本の場合は、大企業が社内で生産できないものを部品メーカーから購入している。
設計・開発したのは部品メーカーである。これは下請ではない。
製品の開発は大手企業。でも、それを構成する部品の設計・開発は部品メーカー。
その部品の材料を開発するのは素材メーカー。
これは下請関係ではなく分業関係である。
現実に素材メーカーも部品メーカーの技術者も、昔からオファーに答えて世界を飛び回って仕事をしている。
なにが今頃「グローバル化への対応」「社内は英語で」だよ三木谷さん。

<おまけ>近代化資金秘話

日本の中小企業は遅れていて駄目なので、金を安く貸すから・・・あげるんじゃないよ・・・貸すから、設備投資して近代化を図れ・・というので1980年頃にも「まだ、近代化資金、やってた」のである。
この運営は商工組合。そこでの対話。

・・・金を貸すのは銀行でしょう。これをシロートの我々がやってるんですから上手くいかないんですわ。
本当に、こんな制度、止めて欲しいです。
・・・・金、返さない人も居るの?
・・・・いますよ。返すして欲しいとお願いに行くんです。泣きそうですよ・
・・・・設備投資ということで貸してるんでしょう。
・・・・申請書類はそうなってますが、借りた金をそれに使っているかまで追いかけられないです。
    担当者が私だけなんですから・・・それで県下全体をやってるんですよ。
    調べようがない。私だって金貸し専属ではないです。
・・・・近代化しようという前向きな経営者ばかりではないの?
・・・・そういう人も居るのですが、そうでない人も・・・

需要が伸びれば設備投資が必要になる。
こうした会社が業績が伸びているので、銀行が喜んで貸す。
近代化資金は必要ない。
それでは近代化資金を借りに来るのは、どういうケースなのか?
考えたら分かることである。
スポンサーサイト
  1. 中小零細企業の実態
  2. TB(0)
  3. CM(4)

コメント

これは企業の適正規模ということでしょうか

最近思うことは最終消費財の組み立てや、その量が大量に必要な一部の生産財を除けば大企業である必要なないのではないかという気がします。

部材や部品は一部の汎用品を除くとその内容は製品が高度化すれば高度化するほど専門性が高くなり個別の対応をせねばならなくなるでしょう。これは大企業になったらできないということなんjないでしょうか。

以前、ある大手の建設会社が受注した仕事を見たのですが、その時に重要な工事なのになんで下請けを使うのと聞いたときに、大手のの担当が言うには下請けを使うのはわれわれよりも仕事ができるからですということを言われたことがあります。

まあこうなると規模の問題でもないようですが…
大企業に向いた業態というのはごく一部しかないのだという気がします。
  1. 2014-04-14 10:29
  2. URL
  3. kazk #-
  4. 編集

PCのせいでしょうか

職場のPCではどうしてもダメでしたが家のPCでは何の問題もなくコメント送れました。何がなんだか分かりません。
  1. 2014-04-14 10:31
  2. URL
  3. kazk #-
  4. 編集

Re: これは企業の適正規模ということでしょうか

> 最近思うことは最終消費財の組み立てや、その量が大量に必要な一部の生産財を除けば大企業である必要なないのではないかという気がします。

実は米国のGMなどはワイパーブレードやプラグまで自社工場内で造り、組み立てた一環工場だったのです。
日本はこうした部品は部品メーカーから購入です。
ですので以前のGMの従業員数は65万人。これに対してトヨタは6万人。
従業員は10倍違うが、生産台数はほぼ同じ。こういう時代を背景に日米構造協議があり「日本が悪い」と言うことになっていたのです。その後、GMは部品部門を別法人にしてから倒産させて、さらに再生させています。

アッセンブリメーカーも馬鹿でかい大企業でなくても良い。
これが日本のやり方でした。
今回の竹中などの意見を入れて造った法律は、韓国流に国際競争力を付ける為に合併してまえ・・・となっておりまして・・・本当に馬鹿です。

> 部材や部品は一部の汎用品を除くとその内容は製品が高度化すれば高度化するほど専門性が高くなり個別の対応をせねばならなくなるでしょう。これは大企業になったらできないということなんjないでしょうか。

その通りで、もう時代は完全に小規模企業の時代なんですよ。

> 以前、ある大手の建設会社が受注した仕事を見たのですが、その時に重要な工事なのになんで下請けを使うのと聞いたときに、大手のの担当が言うには下請けを使うのはわれわれよりも仕事ができるからですということを言われたことがあります

中小の方が仕事できるのは事実です。
大手は標準的なものを大量に作るには適したシステムです。
この仕事と限定された場合は、それを専門とする中小企業の方が効率的で、良いものができる。

>
> まあこうなると規模の問題でもないようですが…
> 大企業に向いた業態というのはごく一部しかないのだという気がします。

戦艦大和なんですよ。
皆が憬れるが、実は・・・・
  1. 2014-04-14 11:38
  2. URL
  3. 矢野友遊 #-
  4. 編集

Re: PCのせいでしょうか

> 職場のPCではどうしてもダメでしたが家のPCでは何の問題もなくコメント送れました。何がなんだか分かりません。

企業は対インターネット安全システムを導入しているのではないでしょうか?
  1. 2014-04-14 11:39
  2. URL
  3. 矢野友遊 #-
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。