2013-10-26 12:33

やる気のないコアラになるしかない信用保証協会

今日、銀行の融資担当が来た。
半沢の旦那とは全く異なる風貌でんがな。

「・・・で、融資はどうした」
「うちは通りました」
「遅いじゃないか」
「でも、御社の昨年の売上の激減度が・・・」
「まあ、事業を整理したまでよ」
「ウチは通りましたが、あとは信用保証協会です。調査に来ますので、変な事は言わないように・・」
「変な事・・・消費税を払ったら運転資金が足りなくなったとか・・」
「それ、駄目ですよ」
「ほんまの事じゃないけ」
「駄目駄目・・・これから消費税が上がり、倒産が相次ぐと予想されてますので・・・・連中は神経質になってます。刺激をせんように・・」
「もう、影響あるんか」
「実は銀行の審査も厳しくなるんですわ」
「例のオカマの国税局員かい」
「もう、自己資本比率の査定が厳しくなりつつあります」
「やっぱり国は消費税増税で倒産が増えるのわかってるやないけ」

田村大先生の文章。
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金融庁の銀行検査マニュアルで「要管理先」の中小企業はことし3月末で約40万社、銀行にとって不良債権扱いとなる債務は約37兆円に上る。
これら債務は平成20年9月のリーマン・ショック後に施行された「中小企業金融円滑化法」で返済負担が軽減されてきた。
同法がことし3月末で期限が切れたあと、金融庁は手続き操作で銀行が破綻処理しないよう押しとどめている。
だが、今後デフレ圧力が高まると、問題企業の先行きが閉ざされ、銀行も債権を持ち切れなくなる。
最終的な破綻処理となると、銀行は信用保証協会に不良債権を持ち込んで「代位弁済」を求める。
保証協会は保険をかけている日本政策金融公庫に弁済額の7割から9割の支払いを請求する。
そんな仕組みから平成バブル崩壊時のような銀行の信用不安にはならないが、財務省系列の政策金融公庫が打撃を受け、そのツケは国庫を経由して最終的に納税者に回る。
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問題はどうして、こうなったのか?
それは現場は誰でも知ってるけど、マスコミは報じないから分からない。

これを書くと長くなるので「やーよ」なんですけど。

日本の中小零細企業は別に資本家が始めたものでなく、
才覚があって事業を始めたい独立志向の人が始めたもの。
米国の場合、オーナーは金持ちで、儲けるために事業をやって、
現場はマネージャーに任せて金の勘定だけやっている。
まるで違うんです。

日本はずっと日本式で問題なかった。
1989年の株暴落も関係なかった。
おかしくなったのは宮沢首相の時代である。

土地の値段を担保に皆が金を借りているのに、
人工的、政策的に土地価格を暴落させたら・・・担保が無効になり、不良債権が激増するのは馬鹿でもわかる。

土地価格は自然にバブルがはじけて暴落したのではありません。
あれは大蔵省の一役人が出した通達1つで暴落したのです。
不動産投資の総量規制というやつです。

これは明らかに政策ミスです。
でも・・・報道は「バブルの崩壊」。
まあ、そういうことにしておいてね・・。

この通達のために多くの銀行が不良債権を抱え、地獄の苦しみ。
ところが・・・・悪いのは役人じゃない、銀行の融資係りだ。
「ロクに調査をしないで、駄目な会社に貸したからだ」ということになった。
自分の責任で不良債権を造ったのに、金を貸した現場の銀行員の責任にして・・・悪いやつじゃ。ほんまに。

そこで役所から出てきたのが「金融監査マニュアル」だ。
「今後駄目な会社には金を貸さないためのマニュアル」
その駄目な会社の見分け方が自己資本比率であり、
中小零細企業は全て「破綻懸念先」となるのは前に書いたとおり。

銀行はこの段階で、金を貸すのは諦めた。

それでも、金を借りないと中小企業は倒産してしまう。
良い時も悪い時もあるからだ。

悪い時は金を借りて忍ぶ。
ところが・・・金なら貸さん・・・と銀行。
そこで信用保証協会というのが出てきて、駄目な企業の債権を保証することになり・・・・
もう・・・・・ずううううううううっとそうなのです。

だって金融監査マニュアルで金貸しても大丈夫な会社なら・・・金なんて借りませんから。
たっぷり内部に金を溜め込んで・・・・従業員は生かさぬように殺さぬように。
自己資本比率が下がるとバランスシートが悪くなり・・・株価が落ちる
これ全て米国流。

一方、金を借りたい会社は
黒字の会社でもバランスシートが悪いと破綻懸念先なんですからね。
赤字の会社は駄目に決まってます。

その信用保証協会も・・・・危ない会社を保証しているわけだから、これ以上は保証したくない。
消費税増税前は「やる気のないコアラ」。

それから消費増税で大手銀行も、融資を諦めたのではないか。
三菱東京UFJがATM手数料を値上したのは、その証拠でしょう。

今度の消費増税で阿鼻叫喚の地獄が訪れることに誰もが気付いているのです。
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Commented by torisan さん
☆阿鼻叫喚の地獄
    あなおそろしや・・・。

2013/10/25 21:23

Commented by その蜩 さん
銀行員のイメージって、バブル崩壊後の印象報道で相当悪くなりましたよね。未だに、テレビでは銀行というのは悪者で、中小企業を苦しめる悪の権化と言う事になってる。
半沢なんかも、ある意味そうですよね。
原作に無い部分というのが、色々と脚色されて追加されてる。

しかし、真剣に本当の意味でのバンカーが仕事出来る国にしないと、外資に食い物にされるだけで、日本はまた焼け野原になりかねない。

消費税のお陰で、また円高デフレに逆戻りの可能性が出て来ました。

2013/10/25 21:54

Commented by yuyuu さん
To torisanさん
>☆阿鼻叫喚の地獄
>    あなおそろしや・・・。

私の周囲は意気消沈して声も出ない感じです。
嫌でも仕入れ価格は3%増えるのです。
しかし、販売の方は据え置きでしょうから、そうとう苦しくなります。


2013/10/25 22:07

Commented by yuyuu さん
To その蜩さん
>銀行員のイメージって、バブル崩壊後の印象報道で相当悪くなりましたよね。未だに、テレビでは銀行というのは悪者で、中小企業を苦しめる悪の権化と言う事になってる。
>半沢なんかも、ある意味そうですよね。
>原作に無い部分というのが、色々と脚色されて追加されてる。

罪の無い銀行マンを悪者にしてますね。
銀行はブラック企業とかいう人もいる。
金融省の銀行査定により、銀行は貸したくても貸せないのです。
融資先各社の事情なんて聞いて融資を判断してはいけないことになっている。決算報告書の数字をコンピューターに入れるだけで自動的に判断されるから銀行員は決算書の読む必要もない。

酷いものです。

>しかし、真剣に本当の意味でのバンカーが仕事出来る国にしないと、外資に食い物にされるだけで、日本はまた焼け野原になりかねない。

原因を作ったのは大蔵省の金融政策の誤りなんですから、まず、そこから反省してもらわないと。

>消費税のお陰で、また円高デフレに逆戻りの可能性が出て来ました。
>

もう、市場はそういう方向に流れています。
アベノミクスは一時の夢でしたね。
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