2013-05-11 14:20

貿易の心(1)

私の父は戦前からの商社マンである。

親戚に商社マンが多い。

商社マンはそれぞれ専門がある。

繊維の専門家、食料の専門家、鉄の専門家、工作機械の専門家、ボイラーの専門家。

それぞれの領域にやたらと詳しい。

商品知識だけではない、各国の市場、さらに各国の政治・経済の状況及び法規制とその商品市場の関係まで知り尽くしている。

だから彼らの話を聞くのは楽しい。商品から世界が見えるのだ。

 

そして、重要なのは貿易の心である。

私が父から聞いていた「貿易」とは、それぞれの国の足りない部分を補い合う行為である。

彼の国の足りない部分を、我が国の余る部分で補う。

その代わり、わが国の足りない部分を彼の国の余る部分で補ってもらう。これが貿易である。

貿易は助け合いであり、相互の国民をハッピーにする。

要らないものを売りつけたり、相手国の産業を破壊するようなものであってはならない。そのようなことをすると自国の産業も歪なものになる。

それぞれに国は自国の産業を守る権利がある。

関税自主権はどんな小国にも与えられねばならない。

相手の欲しがるものを売り、喜んで戴く。これが貿易の心である。

相手の嫌がるものは売らない。

その代わり、嫌なものは買わない。

これが貿易の心である。

 

だから貿易業は内需の影に隠れた産業であり、日本の場合はGDPの10%前後、輸入と輸出でプラスマイナス・ゼロと言う状態が好ましい・・・・そのように話していたものだ。

 

現在の「自由貿易」なるものは、このような貿易ではない。

関税を限りなくゼロにするのが何故、自由貿易と言われるのか。不自由貿易そのものではないか?

 

何故、このような奇妙なものが出てきたのであろう?

スポンサーサイト
  1. 祖国
  2. TB(0)
  3. CM(1)

コメント

No title

戦前の日本の貿易依存度は40%を超えていたと記憶します。基幹は全て軽工業、北米向けの絹織物以外は、スターリング・ポンドブロックからの綿花輸入による綿製品の加工貿易、これで外貨を稼ぎ北米と欧州からの工業原料と先進工業製品の輸入という図式ですよね。

まあ、朝鮮満州相手には嫌でも日本の重工業製品輸出でしたが、欧米相手にとても競争力があったとは思えません。日本の経済圏だから出来た貿易でしょうね。この状態でよく戦争に訴えたものだと思います。

yuyuu様仰られる通り、この工業の在り方が国を歪なものにしていたのでありましょう。まあ、後進工業国ならば致し方なかったといえばそれまでですが…日本の現在の貿易依存度は15%はないでありましょう。それでも円安でこれだけ違ってくるのですから、この国の基幹産業の実力はとんでもないものだということはわかりますよね。http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2587%25E3%2583%2595%25E3%2583%25AC/" class="keyword">デフレを放置した馬鹿共は万死に値しますね。

http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E7%25B1%25B3%25E5%259B%25BD/" class="keyword">米国は基幹工業が行かれたといっても、貿易依存度は10%程度でしょう。それで支那に対してあれだけの赤字になるというのは正直理解に苦しむほどです。かつては5%程度でしょう。たった、これだけの増加でと思ってしまいます。

それにしても特亜の(といっても北鮮は別ですが)貿易依存度の高さは異常でしょう。自国が歪になるとともに世界的な経済変動をもろにかぶるわけですからすぐに酷いことになるわけでしょう。酷い道を選択したものだと思うものです。

自由貿易の優等生というのは自国を窮乏化するということなんで有りましょうか。
  1. 2013-05-13 00:47
  2. URL
  3. kazk #79D/WHSg
  4. 編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する