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2007-05-26 19:18

日本の闘牛

無理をすれば帰れる・・・とは思ったが、
見知らぬ街で、ふと泊まりたくなった。
日本中の様々な街を訪問しているものの、
初めて訪れる街も、まだ多く残っている。

夕方、ホテルに入り、1時間ほど仮眠してから、
夜の出動。


1SO感度を1250に合わせたら明るい写真となったが、すでに黄昏時である。


閉じられたシャッター。でも、夕方だからではなく、おそらく1日中降ろされていた・・・・
金曜日だというのに閉じているシャッターが多い。
これを見て「地方は不景気だから・・・」というのも一概に言えない。
確かに地域全体で見ると人口は減少しているが、
それは郡部(村&町)の人口の減少で、人口5万人規模の都市は増えている。
東京でも、郊外のニュータウンが老人団地となり、
生活に便利な都心部に引越しが進んでいるように、
地方都市も村から町へ、町から市へと人口が移動しているのである。
最近の国勢調査の結果を分析しても、そうだし、
実際に歩いてみても、そうである。
ただ、郡部から町へと移転する人も旧市街には住めない。
郊外に住むことが多い。
そこで、これらの流入人口は、旧市街には買い物に行かずに、
郊外のショッピングセンターに買い物に行く。

さらに、旧市街の商店街は、その発展が昭和30年代であるので、
店主が老齢化している上に後継者がいないのだ。
後継者は都会の大学を出て、都会で就職してしまう。
これも旧市街の商店街が寂れる理由である。

逆に、故郷に帰り家業を継いだ若い経営者は、
ライバルが少ないので、どこも調子が良い。
「売上げは」
「おかげさまで伸びています」
「お客様は」
「増えています」
大都市ではありえない返答が帰ってくる。
人口の減少よりも、店舗の減少が多いのだから、
1店舗当たりの顧客は多くなる勘定だ。
それに、若い経営者(中には女性もいる)は自分の方針で商売が出来るので、表情が明るいのだ。

夜、居酒屋で一人で酒を飲む。
最初から地酒と魚。
ビールは飲まない。

飲んだ後、ふらふらと歩くと、こんなポスターを発見。


よく、プロレスのポスターを見つけることがあるが・・・・
これは闘牛である。
横綱がスナックチャイムというのも凄い。

翌日、駅に向う途中で、「宇和島市営闘牛場」という道路標識を発見。


闘牛のパンフレットによると、
この地方の闘牛の起源は、
17世紀に漂流していたオリンダ船を漁民が助けて、
そのお礼に贈られた2頭の牛が、たまたま格闘したことより始まった・・・という口述があるという。
土俵を設けた本格的な闘牛は、江戸時代から行われていたという記録が残っている。

なお、闘牛をやっているのは宇和島だけではない。
全国闘牛サミット協議会というのがあり、
以下の市町村が加入している。
愛媛県宇和島市
・岩手県山形村
・新潟県小千谷市&山古志村
・島根県隠岐西郷町&五箇村&都万村
・鹿児島県徳之島、伊仙町&天城町&徳之島
・沖縄県具志川市&石川市

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コメント

No title

隣町の蛙です。初めまして。手前右に伊予銀おうて追手と書いて、左に宇和島信用。もっと手前の三つ辻左に、当ブログの旧木屋旅館のあるところにインポートというんですか。ドキッとしましたね。最後の歩道橋の左はバスセンタ-。それこそビジネスでさわったところのポジションシーン。急に引っ付いてしまいました。よかったら、時間かかりますけど、またぴょんぴょんついていきます。教えてもらったtorisanに届くなら、左後方300米に市立宇和島病院ですぴょん。有難うございました。
  1. 2007-05-26 21:38
  2. URL
  3. ハモニコ工房 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

To ハモhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%258B%25E3%2582%25B3/" class="keyword">ニコさん

はじめまして。
宇和島は良いところです。人間が優しい。開かれている。
昨日は雨でしたね。夕方、中央町の珈琲館梨香に入り、さあどうしようと思いました。午後4時、東京に帰ろうと思えば松山空港最終便で帰れるもの。

でも、天気の良い日の宇和島も見たいし、お城にも行きたいと思いました。
今朝は7時から、お城にいました。
市立宇和島病院も、お城から見えましたよ。

今後ともよろしくお願いします。
  1. 2007-05-26 22:25
  2. URL
  3. yuyuu #79D/WHSg
  4. 編集

No title

 yuyuu様 すごいですね。リアルタイムに。私アマチュア無線を少しやってた時期がありまして、ちょうどそんな感じに重なります。旧南北東西、宇和郡地方は、住人があまり変化しないところです。土着の割合が多いので、顔を見て、挨拶をしようと、いつも待ち構えている姿勢があるのかも知れません。
 うちの前を小学校の子供たちが毎日通います。出会うと朝も晩も、ずらずら全員とおはよう、さようなら、を繰り返すのですが、子供でも大人になっても、人を真剣に相手することは、農村の人の基本かな、なんて。大きな町になるとそうもいきませんが。また、楽しみにしています。あ、古い建造物関係、寺社仏閣などのウオッチンッグ系ブログなら、南予の古民家再生プロであちこち紹介があります。私も少しコメント参加してます。
http://cominka.exblog.jp/5446292
  1. 2007-05-26 23:27
  2. URL
  3. ハモニコ工房 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

こんばんは~!!!

具志川の闘牛・・・見たことはないんですが人から聞きました。以外に牛さんの目が優しくって可愛いんだそうですね。スペインのを想像しちゃってましたが角をからめたお相撲のようなものなんでしたっけ?
日本人にとっては牛は大事な農業の担い手ですしね~♪
  1. 2007-05-27 00:19
  2. URL
  3. 商人LV・6 #79D/WHSg
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To ハモhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%258B%25E3%2582%25B3/" class="keyword">ニコさん

> うちの前を小学校の子供たちが毎日通います。出会うと朝も晩も、ずらずら全員とおはよう、さようなら、を繰り返すのですが、子供でも大人になっても、人を真剣に相手することは、農村の人の基本かな、なんて。

今日も、お城に登って、会う人ごとに挨拶されました。
あの、お城は急登ですねえ。本当に登山です。
  1. 2007-05-27 03:18
  2. URL
  3. yuyuu #79D/WHSg
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No title

To 商人LV・6さん

>具志川の闘牛・・・見たことはないんですが人から聞きました。以外に牛さんの目が優しくって可愛いんだそうですね。スペインのを想像しちゃってましたが角をからめたお相撲のようなものなんでしたっけ?

http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25B9%25E3%2583%259A%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25B3/" class="keyword">スペインのように牛と人が戦うのではなく、
牛と牛がぶつかり「逃げると負け」という単純なルールのようです。

宇和島は、負けた方の牛に賞金が多くでるそうです。
勝ちが4割、負けが6割。
負けた方を慰める意味もあるとか。
  1. 2007-05-27 03:27
  2. URL
  3. yuyuu #79D/WHSg
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No title

勝ちが4割、負けが6割。・・粋なはからい!
  1. 2007-05-27 12:43
  2. URL
  3. torisan #79D/WHSg
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No title

 ろくよん!私も地元の無知で、初めて知りました。いい判定ですね。
5月25日20時NHK伊予路てくてく松野町で、
手品師ナポレオンズのお二人の一日闘牛体験がありました。
 お世話したえさ食べてるときの、うれしそうな表情と大きな目と顔は、
とても印象的でした。生き物育てるのは、多大な労力と愛情がいりそうですね。
宇和島城はあまり観光化されてない感じで、自然に囲まれていて、市民の散歩コースにもなっています。しばらく行ってないので、機会があったら写真載せてください。ビジネスの世界から逸脱ですか。宇和島を斬るyuyuuさんに。
  1. 2007-05-27 14:21
  2. URL
  3. ハモニコ工房 #79D/WHSg
  4. 編集

No title

岩手県に闘牛があり山形があって負けた牛が殺されず更に賞金が大きいなんて知りませんでした。^^
  1. 2007-09-03 11:44
  2. URL
  3. Tom #79D/WHSg
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