2007-08-31 02:08

あれは何時頃だったか?

食料品の商社に勤めている友人が、年に数回程度、お土産に食料を持って遊びに来る。
大手スーパーや外食チェーンに国産や輸入の食糧を販売しているのだが、彼に卸価格を聞くと、外食する気がなくなるので、聞かないようにしている。
旨い食品の話や、業界事情を聞くのは勉強になる。
ビジネスマンにとって異業種の話は取引先との雑談の時に役に立つ。

それで、昨晩、寿司を食いながら思い出したのだが、
・・・去年の秋か、一昨年の秋か、さらに、その前か、もう記憶が定かではないが(それ程、以前の話だ)、彼と以下のような話をした。

「最近の景気は?」
景気は悪いが忙しい」
「暇より良いだろ」
「最近、大手の流通グループが急に脱中国を図りだしたので、忙しくなった。それも、かなりのスピードで転換を図ろうとしているらしい」
「何かに気がついたのかな」
「そのうちニュースになるかもね」

考えて見ると、中国産のほうれん草が問題になったのが2002年のこと。民間団体が行なった中国産冷凍野菜から残留農薬が検出されニュースになった。
この時は、議員立法で食品衛生法の改正があり、業界は輸入自粛を行った。
この経験を踏まえて、大手の流通業者が、他の輸入食品に対しても調査すれば、すぐに企業行動は決まるはずである。

あるいは2005年の中国の反日暴動の勃発で、日本の消費者の意識が変わったことを、商品の販売動向の分析で気付いたからかも知れない。

それから、もう2年が経過している。
今、中国産が残っているのは業務用が中心だ。
業務用食品の生産地表示は明確だ。
業務用食品の店を巡回すれば、中国産の味噌が1kg180円程度で売っている。
サラリーマンの昼食時に、街の食堂で定食に付く味噌汁は、この味噌を使っているかも知れない。
そして、大量の冷凍刻み野菜、これにも中国産の文字が記されている。
それからカレーショップに置いてあるラッキョウ。中国産は極めて安い。
さて、貴方の良く行く外食店のオーナーは何を選んでいるのだろう。

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  1. 中国
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2007-08-30 00:36

寿司屋の幸福

若い頃は刺身が好きだったのだが、最近は、どうも美味しくない。
干物を焼いたのや、西京焼きや、あっさりした煮魚の方が美味しいし、早くたべられる。
野菜の煮物など、もっと嬉しい。
馬齢を加えて、胃腸が弱くなったのかと思う。
宴会や会食で、私の前だけ「刺身の皿」が長く残り、ますます味が落ちて、最後は残してしまう事が多くなった。

・・・・と言うわけで、寿司屋に誘われるのは、好きでないのだが、今日は久々に旨かった。

全てお任せの店である。
メニューの中から、お客が選ぶのではなく、
料理人が客の顔を見て、それに合わせた料理を出していく。
このシステムは、お客が実に寛げる。

選ぶというのは、ひとつのストレスであることがわかる。
彼女とフランス料理を食べに行く時、最初に料理を決めコースを組み立てねばならない。これは大きなストレスである。

この選ぶ仕事が全く無いのだから、実に楽である。
ただし、自分で選んでないので、何を食べたか思い出せない。でも、それで良い。
魚の名前を思い出す・・・その必要は無い。
旨かったし、ぺロリとたいらげた。その記憶だけで良い。

この店は酒も選べない。
日本酒か、焼酎か、ビールかを選ぶだけで、それぞれ一種類しかない。

日本酒の冷を選んだら、甘辛ピンが全てバランスよく入っている、刺身と調和し、その味を引き出す酒であった。
おそらく酒としては万人向きの味ではない。
でも、今、日本酒を飲む客は、そうとう日本酒にうるさいはずだから、これで良いのだろう。

店はすぐに満員になった。

私も老いて「刺身が苦手」になったのではなかった。
それが分かっただけでも、今日は幸福である。

  1. 瘋癲老人日記
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2007-08-28 03:35

心臓ペースメーカー

心臓ペースメーカーを装着した人は、日本に30万人いるらしい。
日本の人口が1億2700万人だから423人に1人の勘定だ、
しかし、ペースメーカーは体に埋め込まれていて外見ではわからない。
装着者が身の回りに居ても、本人が言わない限り分からない。

ところが、今朝の出勤途中、山手線の車内で偶然、隣に立っていた年配の女性がそうである事がわかる。

電車は中途半端に混んでいた。
ギューギューではなく、人と人の間が空くわけではなく、
体はくっついているが、少し余裕のある程度。

こうした中で、隣に立っていた白髪の女性が、
その隣でメールに夢中の若い女性に「心臓が悪いので、携帯電話をやめてくれないか」とお願いしていた。
「手が上に上がらないので、吊革につかまれない。自分は別の場所に移動できないのだ」という。
そう言われて、良く見ると、彼女は出入り口近くの椅子のテスリの部分を掴んで立っていた。

携帯電話と心臓ペースメーカーの話は、1995年頃は言われたが、最近はあまり話題にならない。

そこで「携帯電話が進歩して、心臓ペースメーカーに影響を与えなくなった」とか、
「携帯電話が心臓ペースメーカーに対して誤動作を引き起こしたという事故が報告された事例が無い」とか、
「日本以外の地域では携帯電話使用による心臓ペースメーカーの誤作動の可能性は問題にされていない」とか、
さらに「車内で携帯電話を使わせないための口実に過ぎない」とまで言う人もいる。

自分に都合の悪い話は信じず、自分勝手な理屈を付けて無視する人が多いせいか、
政府は毎年、携帯電話の心臓ペースメーカーへの影響について調査しており、
その結果、現在、策定されている指針を変更する必要が無いという見解を発表している。

その指針は以下の通りである。
------------------------------------------------------------------------
 携帯電話端末及びPHS 端末の電波が植込み型医用機器へ及ぼす影響を防止するための指針(2006.8・総務庁)

ア 植込み型医用機器の装着者は、携帯電話端末の使用及び携行に当たっては、携帯電話端末を植込み型医用機器の装着部位から22 ㎝程度以上離すこと。

また、混雑した場所では付近で携帯電話端末が使用されている可能性があるため、十分に注意を払うこと。

イ 植込み型医用機器の装着者は、PHS 端末の使用に当たっては、アの携帯電話端末と同様に取り扱うこと。

PHS 端末を植込み型医用機器へ近づけた場合に全く影響を受けないわけではなく、また、PHS 端末と携帯電話端末が外見上容易に区別がつきにくく、慎重に取り扱うという意味で、携帯電話端末と同様に取り扱うことが望ましい。

ウ 携帯電話端末及びPHS 端末の所持者は、植込み型医用機器の装着者と近接した状態となる可能性がある場所(例:満員電車等)では、その携帯電話端末等の電源を切るよう配慮することが望ましい。
-----------------------------------------------------------------
調査報告は、以下の総務庁のHP参照。

http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060530_1.html

http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070424_5.html

  1. 瘋癲老人日記
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2007-08-24 00:30

透明な水の中で



裸で戯れたい・・・・。
これも、アルマ・タデマの作品。

本日は、六本木ヒルズで仕事。
あの場所に小さな土地を持っていた地味な会社が、等価交換方式で入居している。低層階の事務所は、殆どがそうらしい。

ホリエモンの元の会社だけが六本木ヒルズにあらず。


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2007-08-15 10:09

人が居ない東京

今朝、近くのコンビニに牛乳と卵とヨーグルトとベーコンを買いに行く。
ところが、お客は私だけ。店員は2名。
毎年のことながら、旧盆のこの一週間は東京に人が居ない。
ご先祖様に会いに、故郷に帰る人。あるいは、遊びに出掛ける人。その他、もろもろで首都の人口は激減する。
天気は最高だが、人が少ないので妙に涼しい。
軒先に風鈴を付ける、昔の東京が一瞬、戻って来る。

  1. 瘋癲老人日記
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2007-08-12 08:43

格差の競争力

相場を知っている人なら分かるでしょうが、
ストップ高は最終局面なのである。
ストップ高になったら、もうお仕舞。次は、ドーン、ド-ン、ドーンと落ちるだけ。
皆さん、一目散に資金を引き上げて逃げていく。
だから、ドーンでは終わらない。
上昇の速度が遅く、上下しながらも着実に上がることを「強い」と言う。
ストップ高は強いとは言わない。「終わったね」と言う。

これは人間にも言える事。
国家にも言える事。
地域にも言える事。

さて、ここからが本題。

工場や販売会社の進出先や提携先を調べる立地調査と言うのがある。
2000年頃に、私のところにも依頼が来た。
調査会社に依頼するより、長く業界を見てきた人に頼む方が確実というのが理由。

では、どのような地域が候補になるのか?
欧州の例だと、ドイツフランスは、土地、人件費が高い上に市場開拓の余地が無い。
可能性があるのは東欧、スペイン、北アフリカである。

この中で、人件費が安いのは東欧と北アフリカである。
東欧は、その人件費の魅力と、古い文化の魅力で、当初は注目された。
しかし、この地はあまりに長く共産党政権の支配化に置かれすぎた。
努力してはいるが、この影響を払拭するには、まだ時間がかかるだろう。
成功している会社もあるだろうから一概には言えないが、
人件費は安く、表面的に生産性が高いが、製造物の不良率が高すぎる。
中国市場も、この10年で変化したが、国営企業の従業員は変化していない。
働いても働かなくても同じなら、働かない人が増える。
そこに単純な競争原理を導入しても、それは悪い方に作用する。

そこで、スペイン北部や英国南部のウェールズが注目されることになる。

スペインは南部は観光で食べている。
工業は北海に臨む、アストーリァやビルバオだ。
写真はビルバオの市内。
このシックな茶、黒系の中間色を配したデコレーションの多い建物群が、印象的な町である。



この町の物価は安い。
と言っても、東欧や中国よりは遥かに高く、
新幹線網が発達する前の日本の地方都市の物価である。
駅前のホテルに泊まり、2800円程度。駅前食堂のカツ丼が480円程度。
夜、飲みに行くと、地元の美味しいものを食べて感動して、2人3000円程度、そこで「もう一軒いこか」という時代の物価である。
給料は首都マドリッドに比べて安い。でも、物価は首都より、はるかに安い。
そこで、可処分所得は多くなる。
その可処分所得は、生活を楽しむ事に使う人達がいて、
郷土料理があり、郷土の言葉があり、郷土の文化がある。
そして、郷土を愛する人々がいる。



これは、グッゲンハイム美術館である。
現代美術を中心にした奇抜なデザインの、この美術館の建物には、あまり感動しなかったが、その向こうに見える古い建築物との対比が、色彩的、造形的にも美しかった。

http://maps.google.com/maps?ie=UTF8&oe=UTF-8&hl=ja&q=&ll=43.34116,-3.023987&spn=0.120601,0.2314&t=k&z=12&om=1


・物価が安く
・人件費が安く
・独自の文化があり(文化は宗教・倫理を含む)
・郷土を誇りに思う人がいる(郷土繁栄のため共に努力する)

これが競争力にある地域なのである。
逆に見込みがないのは、
・給料は高い
・物価も高い
・文化も生活もなく、金の使い道は金融投資
・地域の繋がりは希薄で、治安も悪い

この視点で日本の地方都市を回ると、
競争力にある都市が、実に多いことがわかるのである。
すでに多くの人が、そのことに気付いているだろう。

  1. 欧州
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2007-08-11 11:38

カレーデイトの日


木場の千石橋より有明方面を見る。
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昨日はカレー・デイトの日である。
良質のインド直輸入の香辛料をたっぷり使った本物のカレーを食べさせる店があり、月1回は食べに行く。
体が疲れた時、実に良く効く。翌日から、体調が戻る。
東京は、ここ数日、連日暑いので、まさにカレー日和である。
それで誰と食べに行くかというと、東京湾岸の保税地域で働く女性である。
保税地域とは「輸出入手続きを適切かつ効率的に行い、
また、貨物を輸入手続き未済のまま蔵置し、
又は加工・製造、展示等をすることができる特定の場所」

すなわち、外国の船が着く場所である。
船が着いて、荷物の積降ろしを行うのだが、その中身を確する必要があり、関税を徴収しなければならない。
その作業が終了するまで、荷物を一時保管する海辺の倉庫街である。

彼女は以前は都市中央部のオフィスで働いていたが、
仕事が出来すぎる上に、議論好きの性格なものだから、
上司との衝突が絶えず、数年前に転職して
オフィスを闊歩していたハイヒールを脱いで
「物流倉庫の女」になった。
すると、表情がどんどん変わっていき驚いた。
なぜか昭和30年代の小林旭主演映画「渡り鳥シリーズ」に出てくる女性の表情に似てきた。
やはり、港の影響か?

<昨日の会話>
「毎日、暑いね」
「ここ数日、海がとても綺麗なの。海を見ているだけで、ご機嫌よ」
「暑くないの」
「事務所にエアコンはないけど、海から良い風が入ってくるわ」
「ひええ・・・・。エアコンないの」
「それに、私、船が好きみたい。船を見ると落ち着くから、暑さなんて感じない」

別に無理して言っているのでなく、事務所に座っている仕事ではなく、
事務所と倉庫を往復するわけだから、
事務所内がエアコンで冷えていると、かえって温度差が激しく、体調を崩すようだ。

なお、以下はわが国のルームエアコンの普及率。
1970年でも6%弱である。
小林旭が港をギターを抱えて流れていた頃は、
港の事務所にエアコンなんて当然無かったのである。

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2007-08-10 08:21

仕事の内容が大切

民主党の西岡武夫参院議院運営委員長は9日の理事会で、「(参院では)次の国会から『クールビズ』の申し合わせを廃棄したい」と述べ、次期臨時国会から本会議、委員会でのネクタイ着用を義務づけることを提案した。
10日に改めて協議するが、突然の提案に与野党とも困惑顔だ。

西岡氏は理由について、「制服を着た国会参観の子どもがいる中で、大人がリラックスした格好でよいのか」などと述べた。

参院では一昨年から、各党の申し合わせで6~9月は冷房温度を上げるかわりに、ネクタイ着用は義務付けないことにしている。
参院の先例でも本会議場での「上着着用」が義務付けられているだけで、西岡氏の提案は一昨年以前の状態よりも「厳しい」内容だ。 (読売新聞)
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国民の中でネクタイを着用して仕事をしてる人は一部です。
農家の人はネクタイして田圃には行きません。
工場で働いている人も、ネクタイはしません。
機械にネクタイが巻き込まれたら事故の元です。
作業服は、できるだけ凸凹がないものにし、ボタンなども隠れる仕様にしております。
物流倉庫で働く人達も同様です。
広い倉庫全体に冷房を入れるとコストが掛かります。
トラックが出入りしているため、常に入口が空いている構造になっています。
そこで、人の集まる場所だけスポットエアコンが付いてますが、それも、他の場所より僅かに涼しいだけです。

そうした物流倉庫に、荷物を取りに来る運送業者の人達もネクタイはしていません。

次に工場の事務方はどうか。
購買とか総務、人事、経理などの間接部門ですが、これもネクタイはしていません。統一した制服勤務です。
ネクタイを着用するのは、お得意先に営業に行く場合のみですが、相手先がノーネクタイなら制服のままで行きます。
ただし、1980年代までは制服が多かったのですが、1990年代からは、現場を除き、必ずしも制服でなくて良いことになりました。
仕事ができる服装。
仕事の進捗の邪魔にならない服装ならOKです。
(例えば物流倉庫の事務所で働く女性は、時々、冷蔵倉庫まで走らねばならないので、スカートでは冷える。そこでスラックス着用とか)
男性も制服がなくなっても「ネクタイを締める事」等の規定は、
当たり前ですが、不要ですからありません。
政府がクールビズ等と言う前に、その状態が普通になっているのです。

ついでに言えば、海外の会社でも、ほぼ同様です。
ネクタイ着用で仕事しているのは一部のエリートのみ。

米国の大手専門店の会議に出たのですが、全員、ノーネクタイでした。

銀行とか金融関係は違うかも知れませんが、現場のある業界はノーネクタイがスタンダードです。

国会議員は超エリートなので、ネクタイ着用で会議ですか?
その割には、居眠りしている方が多くテレビに映ってますが。

  1. 日本経済
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2007-08-09 23:42

模倣品狂想曲(1)

近頃、模倣品の被害に合う会社が多い。
それも、かなり深刻だ。
本物と見分けが付かないデッドコピーの流通が世界的に広がったからである。
デッドコピーとは「本物と酷似するように精巧に作られた偽物。専門家の目をだますほど精巧に作られた偽物」の意味である。

どういう被害があるかと言うと、
「お宅の商品は品質が悪い、直ぐに壊れた」と言うクレームが付く。それで、商品を料金受取人払いで送ってもらうと、偽物だったと分かるパターン。

これが製品事故などのトラブルになると、話は深刻になる。
私の関係する企業が、こうしたトラブルに巻き込まれた。

そこで、6月より模倣品について、色々調べて勉強した。
分厚い報告書を何冊も読むはめになった。
明日から、そのエキスをシリーズで紹介したい。

  1. 日本経済
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2007-08-09 00:14

プロパガンダが目的の「中吊り広告」

この一週間、毎朝、毎晩、通勤電車の中で、
こんなのを無理やり見させられる。
電車に乗らないと会社に行けないサラリーマンは、耐えるしかない。


ところが、キオスクやコンビニに置かれている雑誌の表紙には、
「民意はハッキリした、安倍さん、お辞めなさい」の文字は無い。



総力特集の標題は「いつまで続くピンずれ内閣」なのである。
つまり、中吊り広告は雑誌の広告ではない。
不特定多数への政治的なプロパガンダなのである。
今時、週刊誌を読む人間は少ないが、それは、どうでも良い事なのだ。
むしろ、週刊誌を読まない不特定多数の意識に、
「安倍さん、お辞めなさい」という文字を
刷り込む事の方が重要なのであろう。
公共の場への政治的意図を持った中吊り広告の掲示を
取り締まるべきである。

  1. 日本経済
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