-------- --:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. スポンサー広告

2006-09-30 23:42

米国の新南北戦争

アメリカでは数年前から新南北戦争が勃発している。
1861年に始まり1865年まで続いた南北戦争は、
62万人弱の戦死者を出した、米国史上最大の悲惨な戦争であった。
これに比べると、第二次大戦は11万人、ベトナム戦争は6万人弱である。


この時の南部同盟はサウスカロライナ、
ミシシッピ、フロリダ、アラバマ、ジョージア、ルイジアナ、
ヴァージニア、アーカンソー、ノースカロライナ、
テネシー、テキサスの11州である。
これに、ケンタッキー、ミズーリ、デラウエア州がシンパとして加われば13州になる。
一方、北軍の方はボストン、ニューヨークなどの東部と五大湖沿岸の工業地帯である。
カリフォルニア州など西部は、新たに合衆国に加わったため、非奴隷州となり北軍に付いた。
まさに、今日の共和党(南)と民主党(北)の勢力図と同じなのである。

それでは、現在の新南北戦争のバックグラウンドは何か?
東部と北部は早くから工業が発展した地域であるが、日本、東南アジアの商品が流入し、長期的に低迷している。
当然、競争力の高い日本製品を抑えようとする。
そのためには、中国と結託しても日本を抑えるべきだと考えている。
 


一方、メキシコ国境に近い南西部はヒスパニックに人口が増加、さらに中国韓国インドベトナムなど世界中から移民が入り込んでいる。
こうした中で、人件費は北東部より安く抑えられており、労働組合等の組織率も低いことから南部への工場移転が進んでいる。
具体的にはアラバマ州にトヨタ、ホンダ、ベンツ、現代自動車の工場が進出、さらにテキサスにトヨタが建設の新工場は本年中に稼動する。

こうした南部に工場ができることは米国自動車産業のメッカである北部のミシガン・イリノイなどの諸州には我慢ならない話だろう。
 


南部の工場でヒスパニックの労働者により生産された日本ブランド車が低燃費を武器に売れて、北部のGM、フォードの従業員がリストラの憂き目に会う。
 

それなのに南部を基盤にしたブッシュ大統領は何もしない。
 

ブッシュがイラクで戦争をやって、中東情勢を不安定にし石油価格を上昇させた。その結果、低燃費の日本車が、ますます売れるようになったではないか。
 

我々を苦しめている国の小泉と仲良くプレスリーの生家なんかに行きやがって・・。
北部の人々と民主党は心底、腸が煮えくり返っていることだろう。

自動車産業以外でも、米国企業、外国企業とも新しい工場を作るなら、
北部ではなく南部へというトレンドとなっている。
 


南北戦争の勃発の契機となったアラバマ州は、人口に対するマイノリティの比率が高い。
 

南部は極めてインターナショナルな世界となり、グローバルな世界と繋がっているのに、北部・東部は米国伝統の孤立主義、保護主義に傾いている。

こうした経済的な動向が見えないと、現在の世界はクリアに見えてこないのだ。
 

スポンサーサイト
  1. 米国
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2006-09-29 00:34

昼寝の中止は不可能


 


スペインでは、昼食と昼寝に自宅に帰り、また、会社に戻り仕事をするので終業時間が後ろにズレ込む。
政府は、終業時刻を午後6時にするよう規制に乗り出すが、これを実行すると、昼寝の時間が犠牲になる。
それは、もちろん赦されないこと。

フランコ将軍が、ヒトラーとの重要な会談中に昼寝を取り、
第三帝国の総統を怒らせたという逸話がある程。
昼寝を中止するなど出来ない。
結果として労働時間を短縮するしか方法は無い。

このあまり効率的とは言えない仕組みに、外資系企業は、なんとか自分達のやり方を導入したいと折衷案を出して、中間的な形態にしている。

私は郷に行けば郷に従えで良いと思う。

ある日系企業に行ったら、日本人だけは昼休みの自宅に帰らず、昼寝もしないで働き続け、現地の人達が戻ってきて、午後の仕事をして、それが終わって自宅に帰っても、まだ残業してました。嗚呼。

  1. 欧州
  2. TB(0)
  3. CM(7)

2006-09-28 04:25

トレード・ショーと市場の思想

友人の勤める会社が、ドイツの会社にM&Aされてしまった。
それでドイツのトレード・ショーに自社の製品を展示する事になった。彼はその担当としてドイツに出かけたのだが、

どうせ、コンパニオンがチラシを撒いて終わり、自分はショー見学でもしようと気軽に、半ば観光気分で出発した。ところが・・・・

「驚きました。お客さんが次々に来て、商談に次ぐ商談で、超忙しかった。会期中、自分のブースで商談していて、他のブースを見る暇がなかった。日本のショーとは全く違いますね」 

実は欧州も米国中国も、ショーはトレード・ショーが主体で、一般の消費者に商品を展示するようなショーは少ない。

メーカーが出展し、卸売商や小売店が、良い商品を探して商談するのが目的だ。
会場には卸売価格表が飛び交っているので、これを消費者には見られたくない。 
そのため、消費者立ち入り禁止なのである。
 

業者のみの内々の会なので、来場者が少ないと思うかもしれない。ところが、実に世界中からバイヤーが集まり実に盛況なのである。 

日本では何故かトレード・ショーが成立しない。
一応、トレード・ショーとして企画されていても、商談が少なく、来客者も少ないので、いつの間にか消費者を入れてしまう。

市場に出かけ、良い商品を見つけて仕入れるという商習慣が無いようである。 

欧米のトレード・ショーは年1回は必ず開催され、会期も長い。展示コーナーより商談コーナーの方が大きい。

メーカーはショーに合わせて新商品を開発する。
営業活動のかなりの部分がショーに出展することで終わってしまう。買う方も、売り方も効率的のビジネスが遂行できるのである。

  1. 欧州
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2006-09-27 14:31

潤滑油が足りない

原油の値上がりは、やや小康状態となっている。

日本のガソリンも、わずかながら下がり始めた。

しかし、同じく原油を精製して作る潤滑油は、値上がりが止まらない。

もともと需要の多いものでは無い。

石油製品の中でも全く目立たぬマイナーな商品で、総需要も長期にわたり横這いであった。
 

しかし、昨年から日本国内の設備投資が本格化したことから、

新たな工作機械の導入→機械の稼動→潤滑油の需要増となったのだ。

国内への新工場建設も盛んであり、今後も需要は伸びるだろう。

古い工場も稼働率が上がれば潤滑油需要は伸びる。

と言うことで潤滑油価格は「どこまで上がるかわからない」状態。 

現在の潤滑油は極めて付加価値の高い商品であり、

精製したベースオイルに様々な添加剤をブレンドして作る。

添加剤は、磨耗を減らすもの、錆を防ぐもの、高温によるオイルの劣化を防ぐもの、オイルに溶け出した不純物を分散させるものなど様々だ。

まさにノウハウの塊であり、かんたんに増産もできないのである。
 

一方、これまた地味な業界である物流システム機器。

物流倉庫の中に設置される自動倉庫とか、自動搬送コンベヤとか、棚とか、パレット、ピッキング台車など・・・

こうした機器の需要も昨年から伸びており、2005年度は対前年比18%増である。 これも製造メーカーの設備投資の伸びと関連したものである。
 

なお、人手不足は愛知、大阪から地方の中小都市へと広がりつつあるが、東京はやや鈍いようである。

  1. 日本経済
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2006-09-23 11:20

ドライなのはどちら

日本で取引先の接待というものがある。

これは、いかにも取引先にゴマをすったり、賄賂を渡したり・・・と悪いイメージで捉える人が多い。

「お代官様、これで宜しく、お取り計らいを・・」

「越後屋、そちも悪よのう」

という水戸黄門のドラマのイメージである。

 

実際の接待の目的は、取引先の人間の考え方、意欲、目指す方向などを知り、お互いに理解を深めるのが目的だ。

相手が、信用に足るかを確認してリスクを回避する意味もある。

 

商売は信頼関係が基本である。

どんなに条件が良くても、それで商談がまとまるわけではない。

取引先の会社が法律違反をしていれば、

このような会社と取引を始めた担当者の責任になる。

だから、ゆっくり食事をして「どんな人間なのか見てやろう」というのが

接待の意味である。 

 

欧州ではこうしうた接待は無いか?

取引先の人間の確認というニーズは同様にある。その方法が違うだけである。

まずはレストランでも会食。

続いてインフォーマルなパーティへの招待。

これに合格すると自宅パーティへの招待となる。

 

一度、信頼関係を築くと、この関係は永続的に続く。

ビジネス・パートナーとの関係は容易なことでは崩れない。

 

よく欧米のビジネスを「ドライな金銭だけの関係だ」と思い込んでいる日本人が多いが、日本の方が、よほどドライである。

  1. 欧州
  2. TB(0)
  3. CM(1)

2006-09-22 10:07

散歩する人たち


 

欧州と比較すると日本は労働時間が長いから短縮しなければならない・・・と言うことで、日本でも時短が熱心に追求されたことがあった。

しかし、労働時間だけを比べて「長い、短い」というには意味が無い。

マルクスの「賃労働と資本」のような、狭い考え方が、今だに日本を支配している。

本来は人々の生き方の問題だからである。

多くの人達の暮らしぶりがあり、それに合わせて労働時間は短くなったのである。すなわち、時短は目的ではなく結果なのである。

 

午前中短期集中労働は、夏の間は暑いから、能率を上げて短時間で成果を挙げようということだ。働くには午前中だけ。いわゆる半ドンである。

仕事が終わると、まずは自宅に帰る。そこで、食事をしてから昼寝する。2時間程度昼寝をして、夕方になると起きて出かける支度を始めるのである。

こうして、午後4時頃になると、人々は散歩に出かける。1人で出かける場合もあれば、夫婦で出かける場合もある。友人と出かける場合もある。 それは様々であるが、今まで誰もいなかった町の通りが、突然、人で溢れてくる。

 

伊太利の画家、デ・キリコが描く、人影が全く無い街路は、

人々はお昼ね中の午後2時頃の街路である。

それが4時となると、人で溢れるのである。

 

散歩する人々が向かうのは街の広場である。

日本の公園は、児童公園が主体だが、欧州の広場は大人が利用する。広場に行けば知り合いが集まっており、そこで情報交換したり議論する。もちろん子供向けの紙芝居のようなイベントもやっている。

 

基本的に広場は議論の場であり、議論が娯楽のひとつでもある。

すばらしい議論が出来ると、彼らは実に楽しそうだ。

議論は、2つの異なる意見の戦いではなく、

お互いが協力して、新しい真実を見つけるためのものである。 

だから、口頭泡を吹くような議論をしていても、最後は「今日は素晴らしい議論が出来た」と握手して分かれるのである。

 

このような情報交換を兼ねた散歩が終わると、まずは人々は自宅に帰る。ここまではウオーミングアップであり、そこから第二部が始まるのである。

  1. 欧州
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2006-09-21 00:51

欧州地方都市の豊かさ

サマータイムの間は午前中集中労働であった。

朝、8時から就業し、11時に短いティータイム。

それから1時まで集中して働く。

これで仕事はお仕舞い。

自宅に帰り、食事の後は昼寝。夕方起きだして遊びに出かける。

 

この期間は、訪問の効率が悪い。

午前中1社、午後2社というわけにはいかない。

 

南欧州のある地方都市の企業を訪問し、午後1時の終業時間となった。

初めて来た街なのでレストランがどこにあるかわからない。

そこで先方の担当者に聞くと、案内するという。

それなら、一緒に食べないか?我々が招待する・・・と言うと、

彼は自宅に電話を掛けて奥様の許可を得た。

「それなら、この街一番の店に行こう」

 

小さな街なので、一番のレストランと言っても広くは無い。

昼からワインをあけて、2時間のフルコース。

料理も良いが、ワインがやたら旨い。誉めると店主がもう1本サービスしてくれた。

 

これは1人5000円以上はするかな?と思ったら、6人で1万円以下だった。

 

欧州諸国。首都はどの国でも物価が高い。
観光地は、さらに高い。
しかし、観光地ではない地方都市は概して驚くほど物価が低い。
 

首都のレストランでフルコースで食事をしたら、

東京都かわらぬ請求書が来る、

しかし、地方都市の最高のレストランで、最高のワインを空け、

たっぷりフルコースを楽しんでも、一人あたり1200円程度だったりする。

地方都市は給料が安いが、物価がえらく低いので、可処分所得が多く、

休日は海や山でたっぷり遊べる。首都の住民より余程、豊かなのである。彼らは郷土を愛しており、首都に住もうなどと考えたこともない。

 

そして、こうした地方都市が国際都市なのである。

人件費が安いという事は、製品の競争力を生む。

国内のみならず、広く世界に輸出していたりする。

 

ただし、地元の美味しいワインは、持ち出し禁止である。

街の中で全てが消費される。

 

最近、日本で突然、誰かが問題にしはじめた「格差」問題など、

問題にする人間の「心の貧しさ」が透けて見えてしまう。

 

  1. 欧州
  2. TB(0)
  3. CM(9)

2006-09-20 01:02

自虐の国の報道の罪

上海の中小企業の社長で、日本に事務所を持つ友人がいる。

2005年の春、中国の反日暴動が起る前は、上海と東京を常に往復していた。

しかし、現在は東京の事務所を閉鎖した。現在は、時々メールが来るだけで上海のビジネスに専念している。

東京の事務所を閉鎖したのは、仕事が減少したからだ。

テレビで毎日のように反日を叫ぶ群集を見れば、やはり考えてしまう。

ビジネスの基本は信頼関係である。

信頼関係を保てなくなれば、仕事の関係は切れてしまう。

反日暴動がテレビで放映される以前は、日本人は中国に親近感を持っていたと思う。しかし、現在は中国を嫌う人が圧倒的に多くなったと、意識調査の結果でも出ている。

あの事件を境に、頻繁に来ていた中国投資説明会の案内も大幅に減少した。日本側のみならず、中国側も何らかの変化があったのかも知れない。 

ところで、その友人が上海と日本を往復していた頃、彼が中国に帰るたびに、

「日本は景気が悪くて大変だろう」 
「国家が破産寸前らしい」 
「自殺者も多いらしい」 
「政治は腐敗の極みらしい」 
という話を仲間から聞かされ、「そうなんだろう?」と念を押されたという。
日本に行かずに、日本の新聞報道とテレビ報道を、中国人が勝手に訳したものを読んでいれば、 日本は、景気低迷にのたうちまわり、国家は破産寸前で、 政治・経済の指導者は腐敗し、日本民族は襤褸をまとい流浪の民になる直前にみえるだろう。 

その友人は「日本は昔と変わらない、景気も悪くない」と言うのだが信用して貰えないそうである。

「ホントは昔より、ずっと良くなっている」と思うのだけど、「それを言うともっと信用してもらえない」ので、 言わないそうだ。 

「不景気で日本経済がガタガタだと新聞が書いていた時代だって、東京は沢山のビルの建設が続いていた」と彼は言う。香港の不景気の時はビルの建設はピタッと止まったそうである。 
「だから、日本が不景気というのは嘘である」と彼は信じている。 

90年代の不況といわれた時でも、朝の新幹線はいつも満員であり、

大阪のホテルは空室が無く、早めに予約しないと泊まれない状態だった。

東京の銀座や、大阪の北新地のお客は減ったかも知れないが、それで不況だとは言えない。これは企業の交際費が見直され、会社の経費で落とせなくなった結果であり、誰も自分の金で、あんな高い店は行かないという、当たり前の経済事象である。

 

しかし、こうした事情も日本に来なければ分からない。

日本にいても、自国の民だけで情報交換していれば分からない。

日本人と付き合い率直に意見交換することが重要なのである。 

しかし、実力があるのに必要以上に卑屈になる日本の自虐報道は、 
世界に配信されると、とんでもない害悪を撒き散らす。 

実力がないのに、 言葉で飾る必要はない。実力どおりに正確に伝えるべきなのだ。

 

90年代の日本でも、世界から見れば、羨ましい程の「停滞」だったのだ。

 

  1. 中国
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2006-09-16 11:40

中国への不思議な遠慮

最近、大学ではオープン講座が盛んである。そのテーマに興味があるなら、誰でも参加できる。夜の7時頃に始まる講座なら仕事を終わった社会人も多く参加する。

大学の教授、学生、社会人が同じゼミで語り合うという、今までに無い試みであり、その意義は大きい。

 

しかし、中国経済をテーマとした講座では、時々、大学側と社会人の意見が合わない。

社会人が自分の経験を踏まえ中国の実態を話と、なぜか怒り出す教授が出てくる。「中国に失礼でしょ。この会場には中国からの留学生も来ている。そういう発言をすべきではない・・」「私も中国を視察しているが、そのような実態はなかった」と始まるのである。

確かに、最近の大学は中国からの留学生が増えているらしい。

しかし、彼らへの奇妙な遠慮は、良い結果をもたらさない。

---------------------------------------------- 

日本を代表する某産業の記者会見で、
「中国の製造業が追い上げてきてますが、どう思うか」という質問が出た。
工業会の幹部連中は、げんなりした顔で、ため息を着く。
仕方がないので副会長が、「中国の工業の水準は図面を渡しても、そのとおりには造れない水準です」と答えた。
脅威などには全くなっていない。なぜ、中国が日本を追い越すという、ありえない幻想に囚われるのか・・・
それは水準の低い中国の工業を、高いレベルにあるように描写するNHKの罪である。それは、中国のためになっていない。
将来、この手の「報道」は禍根を残すだろう。
事態の改善は、真実を知ることから始まる。
それをしないで夢ばかり見ていると地獄に落ちるだろう。

私は中国の工場を何社も視察している。優秀な工作機械を日本やドイツから輸入すれば、ある水準のものは作れる。でも、それは工業の実力ではない。
-----------------------------------

中国の友人に頼んで「外国企業と提携してない」という条件で

中国の工場を視察させてもらったことがある。
「貴方の意図はわかった。私も、そういう工場を見てもらいたい」
と彼は引き受けてくれた。

体面を重んじる中国人だから、さすがに見せるのはボロ工場ではなかった。

案内された工場は本格稼動前の新工場でピカピカの状態。そこにドイツの測定器と工作機械が運びこまれていた。

ただし、生産ラインは機械化せず、人海作戦で製品を作っている。
生産品目は人手を掛ける労働集約型の製品に特化している。
これは、多くの人を雇用しなければならない中国の実情に根ざしている。しかし、技術的な優位性は全くなかった。

失礼ながらまだまだ、工業の真似事の水準なのである。

 

その後、友人と話をした。

今、中国では工場を建てるのがブームで、お金があると皆、工場を建てたがる。工場を建てれば儲かると思い込んでいる。

地方政府は工業団地の造成に躍起となっている。

団地を造り、道路を作り、説明会を行う。 

まさにバブル経済期の日本と酷似しているのである。

だから製品の売先について明確な答えが無い。

中国の経済は爆発的に成長する。
近くDGPで日本を追い越す。だから心配ないのである。 

 

この喧騒はオリンピックまでは続く予定なのだが・・・

  1. 中国
  2. TB(0)
  3. CM(1)

2006-09-15 12:29

輸出と納品

欧州某国の、ある地方の、ある工場の担当者が「日本市場に興味がある」というので立ち寄ってみた。
欧州は市場が成熟している上に、自国の市場が小さいので、国外市場への依存度が高い(日本と米国は逆に依存度が低い)。
そのため、従業員50人程度の零細企業でも輸出部門があり、担当重役が居る。
会社概要の説明後に工場見学を行う。
こちらですと最初に案内された部屋は、まるで、高校の視聴覚教室のような雰囲気で、机の上にCRTが並んでいた。
従業員が画面を見つめながら仕事をしている。
米国から図面が送られてくるのです」と担当重役は説明する。
「我々の工場の特徴は、型から製品まで一貫して作れるのです」
米国企業から送られてきた図面をもとに、型を作り、そこから部品を成型し、部品を組み立て半製品にする。そして依頼企業のマークを刻印して輸出するのである。
多くの米国企業と契約しており、刻印用のマークが工場には多数あった。見れば、有名な企業ばかりである。
担当重役は引き出しを開けて、様々な有名企業のブランドマークを見せてくれた。
ただし、米国の有名企業が、この名も無い工場に、仕事を下請けに出していることは、全く知られていないし、それで良いのである。
自社のブランドで売れないから・・・という意味ではない。
この会社には図面を書く人がいないのだ。
ただ、送られてくる図面どおりに作るだけなのだ。
こうした工場は、欧州にも、北アフリカにも、メキシコにも、東南アジアにも、中国にもある。 そして、これらの国の輸出の大半は。こうした納品なのである。
中国の工場も、欧州の人面費の安い地方と同様である。
クリントンと江沢民の写真が並んで掲げられた工場には、米国から同様に図面が来る。
米国のマーケットを回ればメイド・イン・チャイナばかりであるが、これは中国企業が開発した商品ではない。米国企業が製造委託した商品であり、中国からみれば輸出だが、米国からみれば、下請け工場からの納品である。
こうした下請け納品がいかに増えようとも、貿易摩擦にはならない。
人民元が安く、ドルが高い方が米国の企業には都合が良い。
安く仕入れて、高く売れば儲かるからだ。
製品の流通は米国企業のコントロール下にあるので、市場も乱れない。
それでも、米国にも労働者が存在する手前、貿易摩擦が発生している「フリ」だけはしなくてはならない。

いずれにしても、過去の日本と米国の貿易摩擦。
日本ブランドの製品が米国市場を席捲したのとは全く別の現象であり意味が違うからである。

  1. 欧州
  2. TB(0)
  3. CM(0)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。