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2011-08-21 03:12

長いナイフの夜とホレスト・ヴェッセルの歌

1970年に入学した、我が大学の文学部には日本文学科、英文科、仏文科、独文科があった。

私は文学部ではないのだが、文学部に遊びに行って、授業に出たりしていた。

 

何故かというと、文学部は女性が多いのだ。

英文科と仏文科はカトレアのように派手な女性

日文科は、鈴蘭のように愛らしい女性

でも、独文科は・・・何故か男が多くて、少ない女性に声を掛けると怒られる。

独文科の女性は演劇をやってたりする子が多く、化粧も薄く、いつもGパンというのが多かった。

でも〇〇ちゃんは 良かった。

 

独文科の男性は奇人・変人が多くて、議論好きで、さらに苦学生が多かった。

私も大学時代は、東京に家があるのに、そこに住めない環境で、下宿・バイトの生活。

独文科の奇人達とバイトでも一緒になった。

 

そこで、昨晩、ヴィスコンティの「地獄におちた勇者ども」を見て、彼らのことを思い出した。

長いナイフの夜」の場面でホレスト・ヴェッセルの歌を合唱しているシーンがあるからだ。

 

この歌はナチス党の党歌であり、 1933年のヒトラー内閣の成立以降、ヴァイマル共和政時代の国歌であったドイツの歌と並んで第二国歌的な扱いを受けた。

しかっし、1945年の第二次世界大戦におけるドイツの敗戦以降は、刑法86条に基づき西ドイツでは公の場でこの歌を歌ったりする事自体が禁止された。

 

独文の変人の中にナチス党を研究している男がいた。

彼のアパートに遊びに行くと、ドイツの軍歌や、ナチス時代の流行化のコレクションがあり、テープを聞かせてもらった。この中に、ホレスト・ヴェッセルの歌もあり、これはドイツでは発禁であると話していた。

 

ヴィスコンティの「地獄におちた勇者ども」は1969年の作品である。この中に、ナチス党の党歌の合唱シーンを入れて、これでドイツでは上演できたのだろうか?

 

当時はホレスト・ヴェッセルの歌は、レコードなども販売してないので、マニアの中だけで聞かれていたが、今ではYou Tubeに多量にアップされている。

 

 

なお「長いナイフの夜」についてはWikipediaの解説を抜粋する。

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長いナイフの夜事件( Nacht der langen Messer)とは、

1934年6月30日から7月2日にかけて、ナチ党が行った粛清事件である。

エルンスト・レームら突撃隊 (SA) 幹部、グレゴール・シュトラッサーらナチス左派などナチ党内の反主流派、クルト・フォン・シュライヒャーなど党外の反ナチ派が粛清された。

ヒトラーの公式発表によると77人が死亡したことになっているが、116名の死亡者の氏名が明らかになっている。

亡命ドイツ人の発表では千人以上という数値も主張されている。

 

突撃隊(SA)はナチス党の私兵部隊であり、ヴァイマル共和政時代には共産党の私兵部隊「赤色戦線戦士同盟」などと殴り合いをしていた。

ヴェルサイユ条約で兵器保有制限を課されていたドイツ正規軍「国軍」からも右翼政党の武装組織として期待され、武器などの供給を受け、かなりの武力を保持していた。

ナチスの党勢拡大とともに突撃隊も巨大化していき、ナチス党が政権を掌握した1933年には突撃隊は総員400万人を有していた。

うち武装兵士が50万人いた。

これは正規軍の5倍にも及ぶ数であった(ヴェルサイユ条約によりドイツ正規軍は10万人に限定されていた)。

 

1931年以来、突撃隊(SA)を指導していたのは突撃隊幕僚長エルンスト・レームであった。

レーム以下突撃隊員の多くがナチスの政権掌握後、突撃隊を新たな正規軍とする事を望み、それに関する独自の構想も持っていた。

レームはヒトラー内閣でみずからが国防大臣として入閣できるものと信じていたが、期待に反して当初彼は閣僚には加えられなかった(1933年12月にようやく無任所大臣として入閣している)。

 

ヒトラーへの失望が大きかったレームは、公然と「第二革命」をとなえてヒトラーや軍部を攻撃するようになった。

レームの政敵であるヘルマン・ゲーリング指揮下のゲシュタポ(秘密警察。後に親衛隊の組織となるが、当時はプロイセン州内相たるゲーリングの指揮下にあった)は、レームを徹底的に監視し、その反ヒトラー的言動を逐一ヒトラーに報告した。

ヒトラーは長年の同志であるレームを粛清することは避けたいと考え、当初はレームの懐柔を狙った。

1933年12月1日に無任所大臣として閣僚に加えたり、勲章を与えるなどしていたが、これらはレームと突撃隊の独自路線を抑制するには至らなかった。

1934年代になるとレームのヒトラーへの攻撃的姿勢は更にあからさまになった。

部下の突撃隊員達も各地で「第二革命」を叫び、プロイセン的な価値観やユダヤ教・キリスト教などのドイツの伝統的宗教を盛んに攻撃し、軍部などの保守層と敵対した。彼らは酒を飲んでは街中で暴行をふるっていたのでドイツ国民の評判も悪かった。

 

レームを中心とした突撃隊一派がヒトラーや軍部に対して反乱を企てているというデマが流れた。

事態を重く受け止めたパウル・フォン・ヒンデンブルク大統領は「ヒトラーが処置を下さない場合には大統領権限で戒厳令を布告して軍に処置を下させる」とヒトラーに通告した。首相権限の形骸化を恐れたヒトラーがついに粛清を決意したものとみられる。

しかし、レーム自身には反乱の意志はなかったとされ、プロイセン州首相ヘルマン・ゲーリング、親衛隊全国指導者ハインリヒ・ヒムラー、親衛隊諜報部(SD)長官ラインハルト・ハイドリヒの3名がレームの反乱計画を捏造したのが真相であるとされる。

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「地獄におちた勇者ども」では、この情容赦のない粛清場面が生々しく描かれている。

 

私は大学時代に独文科の変人・賢人達の影響で、ナチス時代に関する書物を大量に読んだ。

目的のためには手段を選ばない徹底したニヒリズムと、人間の弱点を利用した脅迫によるコントロール。

そして大衆への巧妙な宣伝術が組み合わさっている。

これは、現在の日本の状態と極めて似ているのである。

 

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  1. ヴィスコンティ
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2011-08-20 22:42

地獄に堕ちた勇者ども

 

地獄に堕ちた勇者ども」は邦題。

原題はイタリア語: La Caduta degli dei

英語表記はThe Damned

 

ルキノ・ヴィスコンティのドイツ3部作の第一作。

主演のダーク・ボガードさん、こんにちは

「ベニスに死す」より、こちらの方がマッチしている感じ。

 

しかし、ヴィスコンティの映像は完璧です。

 

1933年、ナチス台頭の時代。

ルール地方に巨大な権勢を誇る、製鉄王ヨアヒム・フォン・エッセンベック男爵の誕生日のパーティから、このドラマはスタートする。

 

総支配人のフリードリッヒは、平民出身であるが男爵の息子の未亡人ソフィと愛人関係にある。

この2人が、邪魔なヨアヒムを暗殺して、会社の実権を握ろうとする。

犯人は、男爵の姪のエリザベートの夫、ヘルベルトに仕立てる計画で、ナチ親衛隊のアシェンバッハ(男爵の従兄弟)に依頼し、誕生日の夜にヘルベルト逮捕のため男爵邸を急襲した親衛隊が、ヨアヒムの遺体を発見する段取り。ヘルベルトは危険を察知して海外に逃亡する。

 

男爵の死後、ソフィの息子のマーティンが相続人になったが、この男は女装趣味の上に、ロリータ趣味、さらに麻薬までやっていて、社長業を継ぐのは無理。

その結果、ソフィと愛人フリードリッヒが実権を握ることになる。

しかし、フリードリッヒが平民のため、ソフィと結婚できない。そこで、アシェンバッハに依頼して政令を出させ彼をエッセンベック男爵にしてしまう。

 

殺された男爵の甥のコンスタンチン男爵は、それが許せず妨害工作をする。

コンスタンチン男爵はナチの突撃隊員であったが「長いナイフの夜」の大粛清で消されてしまう。

さらに、フリードリッヒとソフィは、国外へ逃亡したヘルベルトの妻と娘を収容所送りにする。

 

一方、マーチンは愛人の家に入り浸り、幼児性愛に耽る怠惰な生活を続け、ついに女の子を殺してしまう。

この犯罪はアッシェンバッハに握り潰されるが、彼はこれをネタにマーチンを脅迫する。

そこに、逃亡していたヘルベルトが戻り、妻と娘を強制収容所に渡したフリードリッヒとソフィを激しく非難した。

ヘルベルトは逮捕され、妻と娘は強制収容所から戻ってきた。

 

この事実を知ったマーチンは母とフリードリッヒへの復讐を行う。

 

 

 

未亡人のソフィ

 

 

ソフィの息子のマーチン

 

 

暗殺された製鉄王ヨアヒム・フォン・エッセンベック男爵

 

 

ソフィの愛人であるフリードリッヒ

 

 

強制収容所に送られたエリザベス

 

 

母を犯すマーチン。近親相姦まで出てくる。

  1. ヴィスコンティ
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2011-08-12 23:51

Władysław Moesの肖像(追加映像あり)

 トーマス・マンの小説「ベニスに死す」における美少年は、実は実在の人物であったことを、よもぎねこさんのコメントで知った。

 

以下のエントリーに、さらに詳しい。

 

http://yomo-uni.iza.ne.jp/blog/entry/2399708/

 

 

そこで、マンが出会った実在の美少年の写真をネットで探したらありました。

 

本名はWładysław Moesという人物らしい。

Wiki英語版にも出ている。

 

少年時代はヴワージオ(Władzio)、アージオ(Adzio)などの愛称で呼ばれていたとのこと。

 

 http://de.wikipedia.org/wiki/W%C5%82adys%C5%82aw_Moes

 

それで、写真は以下の通り。この写真しか見つからなかった。

 

 

 

映画「ベニスに死す」のタージオの方は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「タージオを探して」オーディション風景の動画。

 

 

 

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2011-08-12 18:02

Ossessione 妄執

 

1942年公開のルキノ・ヴィスコンティの幻の処女作である。

ジェームズ・M・ケインの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を映画化したものだが、原作者の許諾を得ることなく映画化したので、イタリア公開時に数日で上映禁止となった。

米国での公開は、ヴィスコンティの死後、1976年のニューヨーク・フィルム・フェスティバル

日本では1979年に「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の名称で公開された。

 

原題はOssessione 「妄執」である。140分と「ベニスの死す」より長いんですけど・・。

先程、DVDで見たのだが最初の導入部の演出の丁寧さにより、ぐんぐん惹きつけられ、途中も見事なれど・・・・最後の部分が、フイルムが抜けているんじゃないかと思われる端折った印象。

 

おかしい・・・と思ったら、やはり118分に縮小されていた。激怒。それも、最後の肝心の告白部分が、省かれている。アマゾンで1600円程度で購入したのだが、アイ・ヴィー・シー版を買ってはいけない

500円で駅などで売っているDVDの方が、134分と本物のようである。

長い映画は用心して購入しないと危ないです。

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2011-08-12 09:49

老作曲家と少年

 

 

 

 

 

一瞬だけ眼が合うんだな。

 

 

 

 

そして、少年は海に遊びに走る。

このシーン、凄いです。

 

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2011-08-11 18:19

ベニスに死す 最終場面

 

 

新潮文庫を読むボガード。何故にマフラーを??

 

 

船がベニスに着く。

 

 

サン・マルコ寺院

 

 

化粧した老人に絡まれる。

 

 

ホテルでの少年との出会い。

 

 

浜辺にて

 

 

化粧した辻音楽師。

 

 

町の中

 

 

化粧した音楽家、倒れる。

 

 

町の中

 

 

海へ向かう少年

 

 

染毛剤が落ちる。音楽家の死。

 

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2011-08-11 09:24

ベニスに死す

 

1971年の映画。ヴィスコンティの旦那が監督。

フランスとイタリアの合作なれど、DVDの音声は英語とポルトガル語の選択となっている。

元は英語なのか?何故に???

 

最初に見たのは1975年頃と思う。

トーマス・マンの「ベニスに死す」を読んでいたので、

アッシェンバッハも少年もイメージが違う。

さらに海水浴場のシーンばかりでベニスの描写が少ない。・・・ということで、最初の評価は「なんかちゃう」。

 

昨晩、DVDで35年ぶりに見る。

アッシェンバッハへの違和感はあったものの、映像美にどんどん魅かれて行った。

 

ベニスに来て、美少年を遠くから眺めるだけで130分の映画を作るとは、凄いものである。

老いたる者と少年の輪廻。

これは35年前は理解不可能であった。

マーラーの音楽。映像美。実に素晴らしかった。

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2011-06-25 15:09

Il Gattopardo山猫

 

 

ルキノ・ヴィスコンティの「山猫」です。

 

http://www.crest-inter.co.jp/yamaneko/

 

上映時間3時間。DVDが、やっと出たマン。

 

 

 

 

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